ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

カゼイン由来のモルヒネ用物質を回避しつつ、おいしいものを食べたい!

カゼインを避ける生活

遅延型アレルギー検査でカゼインへの反応が高いとわかったのが先日。
グルテンカゼインは外因性モルヒネに変化するから避けたほうがいいかもと思っていましたが、検査の結果からいよいよカゼインを避けようと思うようになりました。

最近、月経について詳しくなりたくて、新たな書籍を読んでいます。

Period Repair Manual: Natural Treatment for Better Hormones and Better Periods

Period Repair Manual: Natural Treatment for Better Hormones and Better Periods

  • 作者:Briden ND, Lara
  • 発売日: 2017/09/14
  • メディア: ペーパーバック

カゼインの中でも、通常の牛乳に含まれるA1型カゼイン(A1βカゼイン)がカソモルフィンになったり、ヒスタミン過敏性を引き起こしたりするのだとこの本で知りました。
ヤギや羊の乳、さらにはジャージー牛の乳に含まれるのはA2βカゼインで、このA2βカゼインはカソモルフィンには変換されないのだ、と。

ホルスタイン牛乳とジャージー牛乳、そんな違いがあるのかぁ…。

じゃあ、ジャージー牛乳なら摂ってもいいってことかも?

隣県はジャージー牛で有名だった!!

牛乳とアーモンドミルクを控える決意をし、豆乳ヨーグルトは口に合わないと知った今、次に試すべきはジャージー牛乳だ!

…とその気になった途端、行きつけのスーパーにジャージー牛乳で作られたヨーグルトが普段から陳列棚に並んでいたことに気づきました。

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灯台下暗し!
何しろお隣の岡山県には、ジャージー牛の酪農で有名な蒜山高原がありますもんね。

このお味なら大満足!!

ジャージー牛乳ヨーグルト1種類のみ、加糖しかなかったのですが、試しに購入してみたらとてもおいしい♪

これを食べてもいいのなら、変な我慢はしなくても済みそうです。

そして、ちょくちょく食べるなら無糖がほしい…。

調べてみたらちゃんと無糖のジャージーヨーグルトが発売されていたので、さっそく取り寄せてみました。

今調べてみたら、Amazonでも購入できるんですね!

日持ちも2週間くらいは大丈夫なので、少しずつ大切に味わいたいと思います。

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遅延型食物アレルギーを知ってから起こしたアクション

新たなたんぱく源を開拓したい!

遅延型アレルギー検査でカゼインはともかくホエイと卵黄・卵白に強く反応していることが判明。

まず考えたことは、

どうやってたんぱく質摂取を落とさずに避けるべきものを避けるか?

という問題でした。

お肉類はこれまでもしっかり食べるようにしてきたし、ヤギのチーズは嫌いじゃないけど大量に食べるのは現実的じゃないし、こうなったら

植物性たんぱく質で補う!!

しかないかな、と。

おためし① 豆乳ヨーグルト

近所のスーパーで通常の品ぞろえとして置いてあった豆乳ヨーグルトを初めて買ってみました。

お味は…えーっと…、

たぶん、もう買うことはないと思います(笑)。
大豆に由来するのか使われている植物性乳酸菌(お漬物の菌?)由来かよくわからないクセがありました。

ただ、従来のヨーグルトの気持ちで食べるとおかしな気分になりましたが、十割蕎麦にひきわり納豆とヨーグルトとめんつゆを混ぜて和える納豆蕎麦に使った時には何の違和感もなかったので、さすがに納豆と豆乳の相性はバッチリ!

超絶おすすめ♥ という評価ではなかったので、パッケージ写真は自粛させていただきます。

おためし② 玄米×えんどう豆たんぱくを使ったプロテイン

Amazonで見かけた、玄米×えんどう豆を原料としたプロテイン

チョコ味と抹茶味がありましたが、抹茶のほうを購入しました。

普段使いのULTORAホエイプロテインと同じように水200mlに付属スプーン2杯強入れたら、ちょっともったりしたテクスチャに…なんというか、ダイラタンシー現象が起きそうなもったり感。

水を300mlに増やして、さらに氷も加えてシェイカーで振ったら結構サラッとして飲みやすくなりました。

抹茶味なのに、そこはかとなく漂うきな粉っぽさ…やっぱり豆だから?
苦手な味ではなかったのですが、お値段は割高で、このプロテイン一本で続けていくのはさすがにためらわれます。

でも選択肢はひとつ増えたかも!

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引き続き、植物性たんぱく質へのチャレンジを続けていきたいと思います。

これぞポストコロナ?! 初めてのWeb学会参加。

初のWeb学会体験


精神科関連ではおそらく一番大規模な学会、日本精神神経学会

今年はコロナの影響でWeb開催となりました。



5年のうち2年は参加しようと思っていて、移動時間や旅費の関係から西日本開催の年に優先的に参加してきたのですが、今回は福島県

残念ながら参加を見送るつもりでしたし、9月の学会開催日を休診にもしていませんでした。


でも、Webでオンデマンド視聴できるなら、これからでも参加可能ってこと? と気づいて、週末に参加登録してみることに。

結論。



…毎回Web開催でいいんじゃない(笑)?


Web学会のメリット


登録して演題を視聴しながらしみじみ思うのですが、シングルマザーな私にとって家を空けることなく学会に参加できるのは本当に助かる!!!


休日だろうが早朝や夜中だろうが好きな時間に好きな演題を選んで視聴できるし、

聴講したい演題の時間が重なっていても両方聴けるし、

次に聴きたい演題の部屋をめがけてダッシュする必要もなければ席がなくて立ち見する必要もない。

しかも、気になる演題はもう一度ゆっくり見返すことまでできちゃう。


これはもはや最高・最強のシステムですよね?


今後、現地開催と並行してオンデマンド参加も可能というのがデフォルトになれば、休みの取りにくい医師にも子育てや介護で家を離れられない医師にもすごくいいんじゃないのかなぁ。

やはりいちばん気になったのはこの話題


さて、個人的にはやっぱり栄養絡みの発表はあまりないのが残念ではありましたが、ずっと気になっていた統合失調症にビタミンB6製剤の治験について糸川昌成先生のご発表が聴けたのはとても嬉しかった!


先生のご著書はこちら。

複数の製薬会社さんが中枢神経系の新薬開発を10年くらい前にストップしているというお話や、治験をすると「プラセボと同等」になってしまう理由、B6製剤(しかもピリドキシンじゃなくてピリドキサミン)が統合失調症に効くという仮説の背景や検証結果などなど、興味津々で聴き入ってしまいました。


まだまだ視聴期間は残っているので、引き続き気になる演題をどんどん聴講していこうと思います♪

食べてもいいもの、食べるのをやめるべきものがくっきり判明。

遅延型アレルギー検査の結果

先日、ずっと気になっていた遅延型アレルギー検査を受けてみたことを書きました。

その結果が返ってきたので、ここで公表しちゃいます。
自分でも思ってもいないような結果だったのです。

反応が高かった食品

戻ってきた結果はこんな感じでした。


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まとめると、

非常に高い反応

高い反応

  • チェダーチーズ
  • ホエイ
  • アーモンド
  • 卵黄

中等度の反応

実際の食生活と重ね合わせてみると…

◍ 食べる頻度が高くてアレルギー反応が強かった食品:
 卵黄・卵白、牛乳・カゼイン・ホエイ、アーモンド。

栄養に関する本を読んでいると、「よく食べるものが遅延型食物アレルギーの原因となっていることが多い」という記述をみかけます。

卵は1日複数個食べるのが日常。
牛乳はほぼ飲まないのですが、プレーンヨーグルトをよく食べていました。
ホエイに関しては、ヨーグルトよりも毎日飲むプロテイン由来かもしれません。
アーモンドは、チョコ味のプロテインを割るのにアーモンドミルクを愛用しているからでしょうね…。

なるほど、と思います。


◍ 食べる頻度は低いのにアレルギー反応が高かった食品:
 チェダーチーズ、アヒル卵、ブルーベリー、グルテン

チェダーチーズは牛乳成分なので、チェダーチーズそのものを食べなくても高くなるのは不思議じゃないし、アヒル卵なんて食べたことはないけれどきっと卵と似たタンパクなのでしょう。

ブルーベリーは数年単位で口にしていませんが、わたしには合わない食べ物のようです。

グルテンに関しては、週に1-2食は口にする程度だからかもしれませんが、先に挙げた中等度の反応の食品の中でもいちばん弱かったのです。
それでも他の多くの食材よりはやっぱり反応が高いわけで、今以上には食べないほうがよさそうですね。


◍ ほぼ毎日食べているのにアレルギー反応が低かった食品:
 鶏肉、豚肉、牛肉、大豆、白米、雑穀、トマト、マッシュルーム、コーヒー豆、黒胡椒
 
こうやって眺めてみると、食べる頻度が高いものが何でもアレルギーを引き起こすわけではないということもわかります。
体調を考慮しつつタンパク質をしっかり摂ろうと思ったら、肉類を多く食べればいいし、シーフードも特別避けなくてはならないものはないこともわかって安心できました。


それから、大豆やお米には何も問題がなかったのもホッとしています。
大豆だけでなく、さやいんげんグリーンピース・キドニー豆などの豆類も大丈夫でした。豆由来のタンパク質も取り入れてみてもいいかもしれません。


というわけで、アーモンドミルクと牛乳製品はやめてみると決めました。
卵もどこかの時点で一定期間ゼロにしてみたいところ。
ブルーベリーはわざわざ食べない。
グルテンは今以上には増やさない。

そして、肉と魚の摂取を増やし、豆タンパクにも手を広げてみよう。

そんな気づきが得られた今回の検査結果でした。

食生活を改善してからしばらくたったら、また再検査を受けてみたいと思います。

とうとう受けてみた! 遅延型アレルギー検査

気になるものは、ほっておけない…


分子栄養学を学んでいたら、きっと一度は目にするであろう言葉。

それは、「遅延型アレルギー」。


もちろん、ひとり読書会の本にもアレルギーの話は登場しましたし、最近真剣に読み切ったばかりのこちらの本でもやはり「IgG抗体による遅延型食物アレルギー検査はとても有用」と書かれていました。

ブロムベリ先生に出会った時にも小麦や牛乳の遅延型アレルギーのお話はお聞きしていたので、ずっと興味はあったんです。
ブロムベリ先生のこちらの本にもグルテンカゼインのことは書かれていましたし。

身体によくないものなら摂るのをきっぱりやめたい。

「遅延型アレルギーは眉唾」という声も聞くけれど、 栄養と免疫と腸管のことを知れば知るほど、無視してはおけないものだと思えてきて。

とにかくいちばん知りたいのは、小麦と牛乳。

でもそれ以外にも何か摂らないほうがいいものがあるかもしれない。

そして、案外小麦も牛乳も大丈夫ということもあるかもしれない。…

調べてみもしないでこのまま放置しておくのは私の性格的に無理! と思い切って検査を受けてみました。いつものセルフ人体実験です(笑)。

 Amazonで購入できる、こちらの遅延型アレルギー検査キットを使用。

同一の会社からたくさんの検査キットのバリエーションが提供されていますが、日本人の食べそうもない食品をたくさん調べても仕方ないと思って、日本人の食生活に合わせた食品が選択されているものをチョイスしました。

まずは申込用紙が届く

まずAmazonから届いたのは、申込用紙が入った小さな包み。

その申込用紙を返送すると、やっと検査キットが手元に届きました。

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中には血液を浸み込ませるカードと、指先から採血用のランセットという道具、さらにアルコール綿や綿棒などが入っています。

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ランセットのキャップを外して、指先にグッと押し当てるとぷすっと針が刺さります。

そこから血を絞り出して、カードに描かれた丸印ひとつひとつにほどよい量を浸み込ませていきます。

ちなみに私の場合、血液を丸12個分浸み込ませる作業にランセットを2本使い、それぞれ左手の中指と薬指を穿刺しました。

レビュー等では「早々に血が止まってしまう」という悩みを多く見掛けましたが、私が苦労したのは「ほどよい量の血液をちょうど枠いっぱいに吸わせること」でした。斜めになったり、一部欠けたりはみ出したり。

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表から見ても裏から見ても、描かれた円の中心から直径6㎜以上の円形に浸みていればよいようなので、あまり神経質にならずに作業を勧めました。

オンラインでアカウントを登録して、これを十分乾燥させてから返送して、検査手続き終了です。

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返ってきた結果については、またご報告しますね!

子どもの注意や行動の障害を治す:新たな症例の経過(1) 症例8・9、おわりに

しぶとく続けてきたひとり読書会、とうとう今日が最終回です!!!

9例目の後ろにある、筆者の結語に頭をがーんと打たれた気分です。


読んでいるのはこちらの本。


新たな症例の経過(1) 症例8・9、おわりに


・(8) J.T.:1984年1月生まれのT.J.は1989年5月に初診。彼は行動と言語発達の問題を主訴に紹介された。乳児の頃、耳の感染症を反復して苦しんでいた。生後10ヶ月で歩けるようになった。4回の予防接種の後、彼の不調は再燃した。生後17ヶ月の時、彼は最初の発作を起こし、ジランチンとフェノバルビタールを投与された。ひどい副作用があってデパケンに変更され、後にテグレトール100mg 1日2回に変更された。彼の最後の発作は1989年1月で、私が彼に会う4ヶ月前のことだった。彼に会ってみると、イライラしていて、気難しくて、不機嫌で、攻撃的で、落ち込んでおり、よく泣いていた。頻繁に風邪をひいていて、顔は青白く、目の下にくまができていた。乳製品を含まない食事を始め、砂糖の摂取量を減らし、ピリドキシン100mg 1日1回、アスコルビン酸 500mg 1日2回、ビタミンB複合体のリキッドを追加した。このプログラムを始めて4日後には、はるかに調子がよくなり、1989年6月22日までには正常になっていた。1995年7月にもまだ元気であった。


・(9) A.L:1984年1月生まれのA.I.は1995年3月1日に初診。生後6ヶ月まで母乳で育てられていたが、その後牛乳を与え始めたところ、ひどく便秘がちになった。10ヶ月までには歩けるようになった。4歳になると、彼の行動は非常に悪くなった。分別がなく、めまいがあり、そこら中を走り回り、親の言うことを聞かなかった。しかし彼は非常に聡明で、4歳の時には自由貿易のメリットについて議論していた。リタリン30mgを処方され、多動性を抑えることはできた。私が彼に会ったとき、彼は典型的なピンク色の頬と赤い耳をしていて、とても落ち着きがなかった。アクシデントがよく起こるため、数年間で27回も病院の救急外来に行っていた。母親が彼の食事から乳製品を除外しても改善は見られなかったが、砂糖を外すと彼ははるかによくなった。私は彼にビタミン療法を始めた。1995年4月4日、新しい眼鏡をかけると行動が改善された。6月20日、彼はよくなっていたが、定期的にはビタミンを摂取していなかった。1995年7月20日、母親は彼の改善を喜んでいた。家出もしなくなり、反応もよくなり、落ち着いていて、6年生をB平均で修了した。まだリタリンを飲んでいたが、私はナイアシンアミド1g 1日3回のフル用量を投与して彼のリタリンを減らす計画を立てている。



【章の最後に】


私が最初にこうした子どもたちの治療を始めた1960年以来、私の臨床経験が証明し続けているようにオーソモレキュラー治療や栄養療法は明らかに学習や行動障害を持つ子どもたちが受けられる最高の治療法だ。過去40年間で私は14歳以下の子どもたちを少なくとも1,500人以上診てきた。治療の結果は依然として良好であり、子どもたちのほとんどは回復し、通常の生産的な生活を送ることができるようになった。これは、彼らが家族や地域社会とうまくやっていけるようになって、最初に私のところへ受診した際の病気から解放され、社会で生産的な役割を果たすことができるようになったということを意味している。


この治療は、これらの方法で訓練を受けた医師であれば誰でも行うことができる。特別な技術は必要ないし、ほとんどの患者さんには精神科治療は不要である。実際、もし精神科医からアメリカ精神医学会に愛されている50の無用な診断用語のひとつでレッテルを貼られて、古い治療法である覚せい剤リタリンで変わらず治療されることになるのが必然という古めかしいアプローチを使おうとしているならば、子どもたちは精神科医に会わない方がいいと考える。しかし、親はこの栄養学的アプローチを喜んで実行しようとする医師を見つけるのに苦労するだろう。何十年にもわたる偏見や先入観、何十年も続けてきた誰かへの非難、何十年も親や社会のせいにしてきた経験を克服するのはとても難しいことだ。


このようなお子さんを持つ親御さんは、できるだけ多くの本を読み、かかりつけ医に相談してみてほしい。担当医が分子栄養医学的治療に興味がない場合は、誰かひとり見つけるまでドクターショッピングする必要がある。一度医師の関心を喚起することができれば、非常に良い結果が得られるので、熱心な治療者になってくれるまで時間はかからない。栄養素を用いた治療は一夜にして結果が出るものではないので、多くの場合親も医師も非常に忍耐強くなければならないが、最終的にはどこにも導いてくれない薬物療法の迅速な反応と比較すると、もっとずっとエキサイティングな改善が時間を掛けて着実に得られる。薬物は必要に応じて控えめに使用し、食事や栄養補助食品に十分な反応を示すようになったらすぐ使用中止しなければならない。子どもたちの健康は、医師や製薬会社の金銭的利益よりも優先されなければならないのだ。


ひとりごと

とうとう新たな症例9ケースと結語まで読み切ることができました!!

(この続きの章は各栄養素を多く含む食品のリストが延々続くので、ひとり読書会で読むのは割愛します。)

シンプルに表現するなら「ADHDの診断をつけてメチルフェニデートを出すだけの精神科医なら会う必要はない」と言い切ってある結語は、これだけの臨床経験に裏付けられた確信なのだなと心を打たれます。

栄養による治療を受けたいという希望を持って受診されるお子さんや親御さんの期待に答えられる医師でありたいと私自身も強く思っています。


個人的興味で続けてきたひとり読書会に長々とお付き合いくださったみなさま、本当にありがとうございました!!


(完)

子どもの注意や行動の障害を治す:新たな症例の経過(1) 症例5-7

しぶとかったひとり読書会もいよいよ終了目前。

今日は3症例読んでみました。ワクチンの話がいっぱい登場します。


読んでいるのはこちらの本。


新たな症例の経過(1) 症例5-7


(5) T.A.:1985年10月生まれのT.A.は1987年11月5日に初診。生後21ヶ月で百日咳ワクチンを接種された。間もなく発作を起こし、背中を曲げて10日間叫び続けました。大発作の後、4日間入院し、その間痙攣発作を起こし続けた。薬物療法が開始され

、ジランチン50mg 1日2回、テグレトール300mg 1日1回、クロバゼパム 20mgとクロラール300~500mgを就寝時に、必要に応じてハルシオンまたはネンブタール、必要に応じてロラゼパムを投与された後に私が診察すると、毎日2回の発作が続いており、大抵彼女は寝ていた。今や精神障害があり、歩行器でも適切に歩けず、ヘルメットを着用していたが、身体的不自由がありつつも多動だった。彼女は71ヶ月で歩き始めた。トイレトレーニングもできていなかった。私は砂糖と乳製品を含まない食事を始め、ブロンズ社のビタミン・ミネラル混合物 3錠を1日1回、アスコルビン酸500mgを1日2錠、タラ肝油をティースプーン1杯、ピリドキシン100mgと葉酸1mg 書く1日1回を追加した。6週間後、彼女ははるかに良くなり、歩行器なしで歩けるようになり、ヘルメットも必要なくなった。彼女は赤ちゃん言葉を話し始め、多動性も発作も少なくなった。1988年1月5日までにの4週間、発作が出なかった。両親はテグレトールを抜き始めた。鎮静剤なしで眠れるようになった。1988年10月31日、両親は彼女が非常にうまくやっていると私に言った。1989年4月、彼女はデパケンを投与され、6月にはてんかんを起こすようになった。デパケン濃度は正常値の2倍でした。突然中止となって発作が悪化したので、再度投与してから漸減された。小児病院の医師は、両親が彼女を虐待し、発作について嘘をついていると非難した。家族は担当の神経科医を解雇したが、直後にソーシャルワーカーが彼女を確保して病棟を用意した。彼女は入院になった。病棟では、彼女がビタミンを取ることは許可されなかった。最後に私が聞いたのは、家族がが彼女を解放するため弁護士を雇ったという話だった。家族は、彼女がこの数ヶ月間で獲得したものが入院中に消えてしまうことを非常に心配していた。ワクチン接種後に発作を起こす子どもは珍しくない。ひとりひとりの子がワクチン接種前に十分な量のビタミンCを摂取していれば、こうしたことはもっと稀になるだろう。フォローアップできていないので、彼女を成功例だとは私は考えていない。彼女の治療は、あらゆる栄養学的アプローチに敵対的な医師によって中断されてしまった。しかし、とてつもない量の薬物療法が発作を止められなかった後に、ビタミンプログラムは発作を止めたのである。


 (6) H.M.:1982年10月生まれのH.M.の初診は1983年11月9日。生後5ヶ月頃には正常に発育していないことが明らかになっていた。筋肉は非常に弛緩しており、あまり動き回っていなかった。生後7ヶ月の時、ピークスクリニックで乳児性痙攣と診断され、プレドニンとACTHの投与が開始された。3歳と6歳の時に予防接種を受け、それぞれの予防接種後に悪化しました。脳波は異常で、発作が続いていた。最終的にはACTHを止め、プレドニンを減らした。私が彼女に会ったとき、食事の時以外はずっと寝ていた。それでも彼女は成長していた。手足は動かせるようになったが、寝返りは打てなかった。私はビタミンとミネラルの混合物とジメチルグリシン12.5mgを1日3回与え始めた。12月22日、インフルエンザにかかるまではかなり改善していた。1984年2月8日までには、発声もよくなり、発作もなくなった。1984年5月3日、一人で座ることができ、意識もあり、理解でき、母親の指示に従うことができ、哺乳瓶を持つこともでき、微笑むようになった。DMGを休薬しが、再発した場合は再開することになっていた。1984年7月5日、彼女は発作もなく、安定しており、体力もあり、ジャンパーを着て歩くことができた。発声もよく、両親も彼女の成長を喜んでいた。


(7) C.A.:1987年1月生まれの彼は1994年6月に初診。生後8ヶ月で左手の機能が低下していることが判明。1年後にはさらに悪化していた。このことを除けば普通に発達していた。3歳半で幼児期自閉症脳性麻痺があると診断された。それは胎内で脳卒中になっていたためと結論づけられた。毎年11月になると左手から目にかけて痙攣を起こすようになった。テグレトール900mgを服用しても発作は起きていた。ナイアシン100mgを1日3回、アスコルビン酸500mgを1日1回、ピリドキシン250mg、酸化マグネシウム420mg、亜鉛15mgを投与した。1995年2月までには彼は良くなり、着実に改善していった。

ひとりごと

症例(5)と(6)は、症状とワクチン接種との関連が強く疑われるケース。ワクチンを打っても平気なお子さんもたくさんいると思いますが、こういう症例を読むと盲目的にワクチンを推奨する姿勢を取ることにはやはり慎重でありたいと考えてしまいます。文中にもあるように「ワクチン接種前に十分な量のビタミンCを摂取していれば、こうしたことはもっと稀になるだろう」という情報も広めたいところですね。

症例(7)は胎児期の脳卒中と診断されたケース。それでも半年ちょっとビタミンやミネラルを続けるだけでどんどん状態が改善したようです。