ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

集中トレーニング:第3関門は,聞く&見るトレーニング,プラスアルファ!

1分間集中トレーニングの本場「子どもの教育研究所」で実際の指導を見学させていただいたとき,塾生さんたちはまず1分間の黒塗りをして,それから点つなぎをしていました。

点つなぎとは,B4用紙にランダムに配置された40個の点のうち20個に番号を振って,1から20まで順に線で結んでいくというもの。

このとき「真ん中に1,上に2,左に3,…」という先生の指示のとおりにこどもたちは番号を書き込むのですが,上といってもいくつも点があるなかでサッとひとつ選んで番号を打ってすぐに次の指示を聞き取る,という部分が聞くトレーニングになり,

広い紙の上で次々と点を探しながら線で結んでいく(もちろん時間計測あり)部分が見るトレーニングになっているという,優れた課題。

しかも,たとえば「1から10は鉛筆で,あとは20まで赤鉛筆で」という指示が入ると,点つなぎをしながら赤鉛筆に持ち替えることを覚えておかないといけないというワーキングメモリ負荷も加わります。

ランダムに点が打たれたB4用紙を100円ショップで買ったコピー用紙(B4・65枚入り)で作成し,早速息子でお試し。

初回は番号を打つのも遅ければ点を探すのも時間がかかり,挙げ句に赤鉛筆に持ち替えそびれましたが,だんだん素早くスムーズにできるようになってきました。

実際の指導に倣い,点の位置を記憶しないよう1-10と11-20の番号打ちで私と息子の紙を交換して,ふたりで挑戦しています。

上は初期,下は最近の息子の点つなぎです。

f:id:nao-chun:20190727222739p:plain