ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

東洋医学や身体アプローチへの関心は,神田橋條治先生の本との出会いで燃え上がる。

私は幼少期から植物といえばキレイな花より薬草が好きで,お小遣いでポケットサイズのカラー薬草図鑑を買ったほど。

その流れで医師になってから漢方薬に興味を持ったけれど,独学で学ぼうにも腹診・舌診といった診察項目や「比較的体力がある/ない」の判断といった名人芸的ハードルに突き当たって深入りできず…。

それでも西洋医学だけでは手を出しづらい問題にも切り込める東洋医学などに漠然とした憧れを持っていました。

今から5年くらい前,以前同僚の転勤祝い代わりにあげてしまった「精神科診断面接のコツ」を久しぶりに読みたくなって書店に行ったとき,神田橋條治先生の書籍のコーナーにある別の本に目が吸い寄せられました。

「改訂 精神科養生のコツ」

「養生」という東洋的な古さと,そこに被さる「改訂」が漂わせる新鮮さ。

ちょうど改訂されたばかりだったのと,発達障害への対処法の項目があることにも心惹かれて,結局こちらを買って帰りました。

この本の面白さはひとことでは語れませんが,自分にとっての「気持ちよさ」を大事にすることや治療と養生の相違点の話に始まり,生活上の工夫や漢方,整体,サプリメント,バッチフラワーなど,本人主体で挑戦できる養生法がとにかく豊富!

O脚修正,8の字回し,ワニの動き(リズム体操みたい!)など,ちょっと体を動かすだけで気軽に試せるものも多くて。

nao-chun.hatenablog.jp

唯一神田橋先生の「コツ」3部作で一般向けのこの本,しびれるほど魅力的です!