ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

「ブレインジムと私」と私

今から4-5年ほど前,書店をぶらぶらしているときに偶然1冊の本と出会いました。

ブレインジムと私」,ポール・デニッソンさんの書かれた本です。

ちょうど当時「脳を鍛えるには運動しかない」を読んで,身体を動かすことと脳のはたらきの関係に興味津々だった時期。

ブレインジムが何なのかも全く知らないまま,本の背表紙に書かれた「学習障害からの奇跡の回復」という文字にも惹かれて読んでみることにしました。

孫に読み聞かせができなかった建築家,小学生レベルの本しか読めなかった高校生など,読むことが苦手なひとがシンプルなエクササイズで読むことの困難を克服してしまうというケースがいくつも紹介されていて(著者が「読書センター」というところでエクササイズの指導などをしていた経歴をお持ちだからだと思われます),正直なところこの本を読み進めれば読み進めるほど謎は深まるばかり。

…ホントにそんなにうまくいくものなの?

本の終盤には,10数個のエクササイズのやりかたが実際に紹介されていて,どれも特別な道具などなしにひとりで簡単に実行できそうなものに思えます。

でも,シンプルなだけに本当にこんなエクササイズだけで脳のはたらきがガラッと変わるなんてことがありうるのかと不思議で仕方なくて。

でも,支持しているひとたち,恩恵を受けているひとたちがたくさんいるのだから,やっぱり効果があるはず…。

いつか専門家から直接学んでみたい,と強く思ったのでした。