ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

ブレインジムエクササイズと神田橋條治先生の養生法の意外な共通点とは?

先日触れた「ブレインジムと私」では,著者のポール・デニッソンさんがどのようにブレインジムを発展させたかが詳しく書かれています。

nao-chun.hatenablog.jp

ブレインジムは,楽しく身体を動かしながら本来そのひとが持っている学習能力や情報処理能力を引き出したり高めたりすることを目的に考えられた基本的なエクササイズ。

本のなかでもいくつか写真つきで紹介されているのですが,それを見てとても不思議に感じることがありました。

それは,いちばん初めに登場するエクササイズ「レイジー・エイト」。

簡単に言うと,腕を前に出して目の前にゆっくり大きく横向きの8の字(∞のマーク)を描きながら,その動きを目で追うというものです(詳しくは本を読んでみてくださいね)。

たったそれだけのこと? と思われるかもしれませんが,実際試してみるとその前後での本の読みやすさやリラックス感が変化するのが感じられるのではないかと思います。

私が気になったのは,この∞のかたち。

じつは神田橋條治先生の「精神科養生のコツ」にも「気と経絡」という章などに∞のかたちを使った養生法がいくつか登場するのです。

nao-chun.hatenablog.jp

これは短い文面でうまく説明するのが難しいので,興味のある方には本を直接読んでいただいたほうが早そうですが…。

どちらも一見ちょっとあやしく思えるかもしれない(笑)不思議な運動…でも共通する∞のかたちにはやはり脳や心に影響する何らかの作用があるのかも,と感じずにはいられません。