ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

からだの設計にミスはない!

栗本啓司先生が繰り返し読んでいらっしゃる本だと知って, nao-chun.hatenablog.jp

この本を読み始めました。

橋本敬三先生の著書「からだの設計にミスはない」

サブタイトルに「操体の原理」とありますが,どうやら「操体」というのは他者が強制するのではなく,痛みや苦痛も伴わず,気持ちのよさで身体のゆがみを正して二次的に症状や疾患を改善するというもののよう。なるほど,「整体」とはちょっと違うようですね。そして橋本先生はこの「操体」の創始者なのだそう。

今まで聞いたことも考えたこともなかった身体に関する話が盛りだくさんで,たしかに一度読んだだけではとても理解しきれない深さを感じます。私もこれから繰り返し読んでみることになりそうです。

印象に残ったことをちょっと紹介してみます。

☆赤ちゃんの不調はくすぐればよくなる?☆ 赤ちゃんや幼児は,オムツや服をゆるめてわき腹をくすぐってやれば手足を自由に動かしているうちに自然と体の不調が整ってしまうというという話が本のあちこちに何度も登場します(てんかんまで治ってしまうという紹介も!…p.73)。 考えてみれば,親子でできる遊び歌にこちょこちょが登場することって結構ありますよね。楽しみながら自然に体調を整える機会になっていたのかもしれません。

☆学校に砂利道を作る☆ 足裏の乱反射刺激もくすぐりと同様の効果があって,やはり自然に身体をくねらせてバランスをとることで運動系の歪みが是正されるのだそう。小学校の軒下に幅1m,長さ100mくらいの砂利道を作らせて毎日裸足でこどもを歩かせたらいい,と紹介されています。 …私が小学生のとき,ある日突然体育館前の通路に砂利道が作られたのを思い出しました! 当時は「ここを裸足で歩くと偏平足が治って健康になる」と説明された記憶がありますが,ちょうど操体の考え方が広まった時期に当時の校長が取り入れてくださったのでしょうね。今さらながら感謝です…今も残っているのかな。

もっといろいろ心に留めておきたいことが書かれていたので,早速再読しようと思います♪