ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

やり残した宿題…いつやるの?

小学校の休み時間の過ごし方のことを診察室で話していて,気になったことがいくつかありました。

「休み時間はオニゴ(鬼ごっこ)とか,外で遊ぶが好き!」と答えてくれたお子さん。 「でも,大抵は宿題のプリントするので潰れるんでしょ?」とお母さん。

そう,宿題をしていかなかったり出さなかったりしたこどもたちが20分休憩や昼休憩を使って前の日の宿題をする,というルールの学級がときどきあるようです。

個人的には,家でひとりでできなかった宿題を学校で先生が仕上げるところまで見守ってくださるというのは悪いことではないと思っています。その間先生も教室を離れずこどもたちの勉強をみてくださっているわけで,むしろ頭が下がります。やらなかった宿題をそのままにさせるのはよくない,でも放課後に残すよりは時間内に終わらせてやりたい…となると,20分休憩や昼休みを宿題タイムに振り替えるのはひとつの選択だろうと思います。

でも,もしかしたら休憩時間に充分身体を動かせなかったことで,次の授業に集中しづらくなる可能性もあるんじゃないかな,とも思うのです。

そして,そのことがまたその日に出される宿題が解けないことの一因になるかもしれません。 また,そもそも授業に集中しづらい子こそ休憩時間にしっかり身体を動かすことがより必要だったりして…。

そんなことを思ってはみるものの,私自身がこの「宿題やり残し問題」に対する答えを持っているわけではありません。

ただ,休憩時間に身体を動かせなくなることでこどもたちが思い掛けないデメリットを被るかもしれないということを先生方がちょっとあたまの片隅に置いてくださったら嬉しいな,と思うのです。

休憩時間についてはまだ書きたいことがあるので,いつか記事にしますね。