ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

お母さんたちに,「神話」に惑わされないでほしいから…

このたび,また専門医ママシリーズに新刊が登場しました!

それは,今日11月26日発売の「産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK」

ご存知産婦人科医ママこと宋美玄先生と,小児科医ママこと森戸やすみ先生の共著です。

授乳ってお母さんと赤ちゃんのあいだだけでほんの一時だけ成立する,とても不思議な生理的現象。

免疫や栄養の面でも,お母さんと赤ちゃんの愛着形成の面でも理に適っていることがたくさんある。

だからこそ「我が子は絶対に母乳で育てたい!」と意気込んでいるお母さんもたくさんいらっしゃるだろうし,

「赤ちゃんはぜひ母乳で育ててほしい!」という思い入れの強い医療関係者・育児支援関係者もまた多いだろう思うのです。

でも。

事情があって母乳をあげることができないお母さんだっていらっしゃれば,母乳で育てながらも十分足りてるか心配だったり赤ちゃんがうまく飲んでくれなかったりで悩んでいるお母さんだっていらっしゃるはず…。

赤ちゃんが生まれたことをどんなに喜んでいたとしても,どんなに赤ちゃんを可愛いと思っていたとしても,ただでさえ生活が激変していっぱいいっぱいのお母さんたち。

なにせ産後うつ病の発症率は10%以上もの高さですから…。

それなのに,外野から「母乳じゃないとちゃんと赤ちゃんが育たないわよ」とか「そんなんだったらミルクあげたらいいじゃない」とか口出しされたら,お母さんはどんな気分になるでしょうか。

しかもそれが「先輩お母さん」や「専門家」からの声だったとしたら…? そしてそこにもっともらしい理屈(もちろん事実のこともあります)が添えられていたりしたら…?

この本には,それぞれがママでもある産婦人科医と小児科医が客観的データに基づいてとても中立的な立場から,そして赤ちゃんファーストでありながらお母さんファースト(だってお母さんが元気で心地よいことが赤ちゃんとっていちばんいいに決まってますから!)な立場から書いた,授乳に関するさまざまな不安を吹き飛ばしてくれる情報がぎっしり詰まっています。

授乳中にまわりからあれこれ言われても傷ついたり悲しくなったりしないで,「いいのいいいの,私はこのやりかたでいくから♪」って自信をもって授乳ライフを送るための,とっても心強い1冊です。

普段このブログを読んでくださってるみなさんは,もう授乳の時期は終えられた方がほとんどかもしれませんが,もしもお知り合いの後輩ママさんが授乳に悩んでいたりされるようなら,ぜひ教えてあげてくださいね。

本日発売です。

既刊の姉妹(兄弟?)編もどうぞよろしくお願いします♪

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