ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

武井壮さんが教えてくれた大切なこと。

ちょっと前のこと,息子と一緒に「マツコの知らない世界」の録画を観ていました。

その日のテーマのひとつが「学校では教えてくれないスポーツの世界」。 ゲストは「百獣の王」でおなじみの武井壮さん

特定のスポーツを一途に練習してきたわけじゃなく,でもどんなスポーツでもすぐにコツを掴んで上手(というか一流といえるほど)にこなしてしまう武井さん。

どうしてそんなすごいことができるのか,番組を観ていてその理由が少しわかった気がしました。

番組は,武井さんが10歳のときに自分はどんなふうに生きていきたいか,そのために何をすべきで何をすべきでないかを決めて,40歳を過ぎた今もそのルールを頑なに守っているというエピソードに始まります。

そして,ひとつのスポーツの練習にがむしゃらに打ち込むより,まずは自分の身体を思いどおりにコントロールする能力を鍛えることが大切だと気付いたという話(しかもその重要性に気付いたのも10歳の頃!)。

それから,一流のアスリートたちの動きを詳細に観察して,彼らがどんなふうに身体を使っているかをとてもよく研究しているということ。

一流のアスリートたちの合理的な動きを分析して理解し,その上で思いどおりに動かせる自分の身体を使って再現するとしたら…いいパフォーマンスが生み出せるのも当然のことだと頷けます。

番組の途中で,マツコさんがこんなことを言います。 「こういうこと,体育の授業では教えてくれなかったわよ~」

武井さんはこの番組でたまたまスポーツの話をされたけれど,もしかしたら学校で教わることのすべてに武井さんの考え方のような方法が使えるのかもしれないな,とふと思いました。

漢字や英単語を覚えるのだって,速く正しく計算することだって,絵を描いたりリコーダーを吹いたリするのだって,学校で先生に教えられるままにするだけじゃなくて,コレが理解できてコレさえ練習しておけばどんなときにもスムーズにできちゃう,そんなコツのようなもの,鍛えておくべきポイントのようなものがあるのかも…。

そしてこんな大事なことを私たちに,そして世の中のこどもたちに伝えてくれる武井さんはすごい人だな,と改めて感じたのでした。

息子も武井さんの言葉に思うところがあったらしく,録画を最初から観直して武井さんのお話をノートに要約していました(笑)。

武井さんのアドバイスを活用して,今まで苦手だったことが少しでもうまくいくこどもたちが増えるといいな,と思います。