タイミングの大切さを噛みしめる…。
このブログに最近「けん玉」関連のキーワードでたどり着いてくださる方が少しずつ増えてきて,密かに嬉しく思っています。
…そう,私のけん玉熱はまだまだ続いているのです。
そして懸案だった息子のほうも,相変わらずけん玉を毎日楽しく練習しています。
もしかめ最高記録も400回を超えたのだとか…私には到底真似できない回数です。
そんな私たちに,地元で開催されているけん玉教室へ参加する機会が訪れました。
当日,息子とともに勇気を振り絞って行ってみると,こどもからお年寄りまで初心者でも気軽に参加できる雰囲気のありがたいけん玉教室。就学前のお子さんを連れたお母さんも何人もいらっしゃいます。
でも,指導してくださる先生はなんとけん玉道8段だし,歴史ある教室のなかですでに段持ちになっている小中学生も何人もいるというハイレベルさ。
常連さんに交じって剣や玉を振っていると,先生が話し掛けに来てくださって,けん玉を練習する上での基本的な心構えなどを教えていただきました。
それは,とても端的に言えば「ストリートけん玉にみられるような派手な投げ技の真似をするより,まず正しい姿勢で基礎的な技がきっちりこなせるように練習しなさい」ということでした。
そして,息子の「もしかめ」を剣の持ち方から玉を動かすスピードや受け方に至るまで細かく指導してくださったのです。
おとなの私にはとても納得ができるご指導。 でも,息子はどう思って先生のお話を聴いているのだろう?
(実際,慣れない正しいやり方は彼にとって明らかにやりづらそうでしたし…。)
帰宅してから息子に,またけん玉教室に行きたいか聞いてみたら「絶対また行く!」と意外なほど前向き。
先生のご指導は息子にとって細かくて厳しかったのでは?とさらに尋ねると,「厳しかったけど,そのほうがいいとわかった。だって教えてくれたお兄ちゃん,基本の技も上手だったもん」と。
お兄ちゃんとはこのけん玉教室の生徒さんで,5段の腕前を持つ中学生。息子の憧れの存在であるその人が,カッコいい投げ技も披露してくれたけど,きちんと基礎から練習して腕を磨いていったのだということが息子には感じられたのだそう。
なるほど…。
先日のもりしー先生のお話を聞いて,
息子が「型どおりの練習」を受け入れる気持ちになれたのは,きっと彼がけん玉の達成感を知って自発的に上達したいモードに入っているからなのだな,と思わずにいられませんでした。
もしもこのけん玉教室に,まだ息子が自分のでたらめなやり方であってももしかめで自信を持つことができていない状態で参加していたら,先生のご指導をもしかしたら鬱陶しく感じてやる気を失っていたかもしれません。
いいタイミングで教室に参加できたことに感謝しつつ,これからも親子で練習して上達していこうと心に誓ったのでした。