ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

漢字学習を楽にしてくれるカードを見つけました♪

今日は立春…気付けばもう2月に入っているんですね。 1月後半,ブログの更新が滞ってしまいました。これにはちょっと訳があるのですが,それはまたの機会にご報告させていただくかもしれません。

さて,久しぶりに公文の漢字の話です。

漢字学習に苦しむサイクルが20日に一度巡ってくるのを繰り返すうち,まだ学校で習っていない漢字を書くということ自体にはどんどん慣れてきたらしい息子は「漢字イヤだ~!」モードに入ることはなくなりました。

ただ,登場する漢字がどんどんが難しくなってきているのは確か。 課題200枚ごとの区切りで受ける習熟度チェックでは,漢字の読みはできても書くほうがちゃんと身につかないままということが増えてきました。

公文の先生は「漢字は学校でまた習うんだから今はそんなに気にしなくていいよ」と言ってくださるのですが,息子はちょっと不服そう…積み残しが気になる様子です。

彼が漢字学習をする場面を見ていると,「ごんべん」「しんにょう」などの部首名を口にすることが増えてきていましたが,有名な部首ではないものをどう覚えるか苦心していました。たとえば「カタカナのツ」とか「青の上半分」とか,どうにか知っている形にこじつけようとしているみたい。

公文のために学年別の漢字ドリルを導入するのも大袈裟だし,今覚えないといけない文字だけを本人にわかる形に分解して覚える方法ってないかなぁ…? と思っているとき,偶然とっても便利なお助けアイテムを知りました!

それは「道村式漢字カード」

もともとは視覚障害のある人の漢字学習のために考案されたカードのようですが,中学卒業までに習う常用漢字の「部品」になるものは,正式な部首もそうでないものも含めておよそ450個に限られていて,小学3-4年までにほぼ登場し尽くすからあとはそれを組み合わせていくだけ…という覚え方。

こんなふうに形をイメージしやすい漢字学習法は,視覚障害をもつ人たちに限らず多くのこどもたちにとって学びやすい方法のはず。

で,早速注文してみました。

公文の教材に新しい漢字が登場するたびに,その文字のカードを抜きだしてリングで束ねます。 漢字を探す過程でその字に見慣れるし,部品に分けて観察できるし,やはり頭に入りやすいよう。 道村式漢字カードを使うようになってから,習熟度チェックのときに正しく書くことのできる漢字が格段に増えました。

診察室でも「漢字の学習が苦手,キライ」と話されるお子さんにお会いすることは結構多いので,どんどんお薦めしたいな,と思っています。

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