ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

原始反射統合のためのエクササイズを,本格的に学びに行く。

息子の原始反射を統合しようという試みを始めたときにはもう参加を決めていたのですが,

nao-chun.hatenablog.jp

先日,原始反射統合などを目的にしたエクササイズを本格的に学ぶ講習会に泊りがけで参加してきました。

以前ご紹介したハラルド・ブロムベリ先生から直接学んだ日本人講師の先生から,それはもう丁寧にじっくりと丸2日間教えていただく講習会。 (ブロムベリ先生の本のことはこちら↓) nao-chun.hatenablog.jp

ほかの参加者のみなさんと,自分自身の,そしてお互いの身体を使って反射残存をアセスメントしたり,エクササイズ前後の身体の変化を確かめたり。

自分の生育歴を考えれば想像できることではありましたが,私自身に原始反射がたっぷり残っていることもこの場で明らかになりました。

バビンスキー反射が残っていることなんて全然大した問題にならないくらい(笑)に,ほかの反射が残存しているのです。

nao-chun.hatenablog.jp

一例をあげれば,右手に力を入れて何かしようとすると,自然に左手にも力が入っておかしな動きをしているとか…左右の手を独立して使えていない・身体の左右がうまく分離できていない,というわけです。

でも,教えていただいた動きをその場でほんの数分試してみると…, 右手だけに力を入れて動かすことが突然可能になるんです! 本当に!!

そんな驚きの体験をそれぞれが味わうことのできた(もちろん,不要になった反射はほとんど残っていない参加者さんもいらっしゃいましたが),とてもとても有意義な学びの時間でした。

自分としては原始反射が残っているという自覚もないまま,これまで反射がある身体のままそれをあたりまえのものとして過ごしてきていたわけですが,きちんと反射が統合されたらもっと自然に効率よく動けるようになって,今まで無自覚に不自由だったことがもっとやりやすくなっていくんだろうな…と考えるととてもワクワクしてきました。

そして,こんなオバサンになってもほんのちょっと身体を動かすだけでこんなにも変化できるのだと体感して,それなら息子や診察室で出会うこどもたちもどんどん脳のはたらきや身体の使い方を変えていけるはずだ,と確信を持つことができました。

こどものときに十分に身体を動かす機会が足りなくて,脳の育ちやはたらきにちょっとした不都合を残していたとしても,これからでも変化を起こすことができる…そんなエクササイズのことをもっともっと知りたくなったし,たくさんの人にも知っていただきたくなってきました。

またこちらのブログにも記事を書いていきたいと思っています。