ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

転ばぬ先の,親のスマホゲーム。

2016年7月に配信された大人気スマホゲームアプリ,ポケモンGO

基本的にゲーム嫌いと言いつつも始めてみた私ですが,意外にもいまだに楽しくプレイ続行中です。

nao-chun.hatenablog.jp

ただ,9月に配信されたアプリのバージョンアップで,少し遊び方が変わってきました。

9月のバージョンアップで新たに導入された,相棒ポケモンという新機能。

捕まえたポケモンの中から1匹を選んで連れ歩くことで,そのポケモンの強化や進化に必要なアイテム「アメ」を増やすことができるのです。

このシステムが装備されたことで,これまで通勤中しか起動していなかったポケモンGOを,自宅にいるときにも立ち上げたままにしておくことが増えました(置きっぱなしでも,GPSの揺れで移動距離を稼ぐことができるので…)。

正直,この変化は私自身にはほとんど影響を与えませんでした。

が,影響受けまくりのひとが,約一名。

そう,息子です。

どうしても,ゲーム画面が起動されていると気になって仕方がない様子。

リビングを通るたびに,相棒ポケモンが貯めたアメの数を確認したり,これまで捕まえたポケモンを眺めてみたり,ポケストップをくるくる回したり,たまたま出てきたポケモンにボールを投げてみたり。

声を掛ければ,息子は手を止めて一旦スマホから離れることはできるのですが,そこはやはりスマホの魔力。気付けばまた吸い寄せられ,画面を見つめて指をスワイプしています。

…あぁ,このひとに携帯ゲーム機を与えずにきたのは正解だったな。

保育園の頃から,友達の家に携帯ゲーム機があるのを羨ましがり「ほしい,ほしい!」と言っていた彼。

その気持ちはわからなくはないけれど,このひとにゲーム機を持たせるのはまだ危険なんじゃないかと感じてこれまで断り続けていました。そんな私の危機感を今回こうして親のスマホゲームを通じて疑似的に確認することができたわけで…。

そして,彼自身にも「自分はまだゲームの誘惑に充分打ち克つだけの力がないんだ」と実感してもらう機会を持ってもらえてよかったな,とも思っています。親としてもこれまで以上にきっぱりと「まだまだキミにはゲームは与えられませんよ」って言えますもんね。

ゲーム機をほしがるお子さんに与えるかどうか悩んでいらっしゃる親御さんには,まず親のスマホゲームアプリで試してみるというのは結構オススメの作戦かもしれません。

ただ,お子さんに我がもの顔で親のスマホを占領されることがないよう,初めからルールを徹底させることはとても大事だと思うので,どうぞお気をつけて!