ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

食事から栄養を整えるときの悩みをスパッと解決してくれる1冊はコレ!

メガビタミンを実行しつつ,高タンパク&低糖質な食生活を送ろうとすると,ふと困ることがあります。
それは,家族にも自分と同じくらいのやる気があるとは限らない,ということ。

たいていのご家庭のお母さんは,食事のメニューを決める権限を持っているはず。
なので,高タンパクで低糖質な食事を作ること自体には比較的スムーズに取り組めると思うのですが,自分のモチベーションとは裏腹に家族から抵抗を食らう可能性があるわけです。そう,我が家の息子のように。

「最近カレー食べてないよね」とか「今晩は僕がチャーハン作っていい?」とか。

ええ,おいしいのは分かってますよ。でも,母ちゃんは高タンパク低糖質でいきたいんですけどね。
それに,高タンパク低糖質はキミの心身のはたらきや発達にも絶対にいいはずなんだけど。…

そんなジレンマに悩んでいるとき,1冊の本に出会いました。
「食事でよくなる! 子供の発達障害」

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著者のともだかずこさんは,藤川徳美先生のクリニックを親子で受診されたこともおありの,料理研究家さん。初めはご自身が栄養を整える取り組みをされ,息子さんにも試してみられたところ,スタミナや学業面に大きな改善がみられたとのことです。

料理にお詳しい方が実際にお子さんと食事療法を続けられただけあって,現実的に実践できそうな,子どもが喜んで食べてくれそうなメニューや工夫が具体的にたくさん紹介されています。こんなふうに作れば子供もおいしく食べられるんだ,麺類や丼ものを完全に諦めなくていいんだな,と安心させてもらえるんです。

「子どもの食事療法に取り組んだところで,どうせ給食でパンやごはんが出たり毎日牛乳を飲んだりするんでしょ?」という悩みについても,とても現実に即した受け止め方・対処法が書かれていて納得しました。

大人も子どもも,食生活には気をつけないより気をつけたほうがいい。
でも,食事が楽しくなくなるほどストイックなのは精神衛生上よくないし,「どうせ完全にはやれないし」って端から投げ出すのももったいない。
できる範囲で,おいしく楽しみながら,食事からの栄養を整えていこう!って思わせてくれる,とてもステキな1冊です。

我が家でも,もっともっと高タンパク&低糖質を意識して食生活を楽しんでいきたいと思います♪
ちなみに,鶏皮のパリパリ揚げ焼きは息子にも大好評でした!

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