ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

要注意!! 突然の急激な眠気を引き起こした犯人とは?

昨日の夕方ぷらっと買い物に出かけたら、偶然父と出会いました。
本を読むのが好きな父、図書館から帰るところだったようです。

別に会うのが久しぶりなわけでもないのですが妙に何かを語りたそうです。

「あのさ、ちょっと聞いてくれる? 図書館に行くのに意外と今日は暑いなーと思って、フレッシュジュースを飲んだんだよね。そしたらさっきからすごく眠くてだるいの。どうしたんだろう?」

ああ、父よ。
それは血糖値スパイクっていうヤツだと思うよ!

ちょっと水分補給したいだけだったはずの父。
コーラだのソーダだのをコンビニや自販機で買って飲むような年齢ではないので、生のフルーツをその場でミキサーで回してくれる、一見身体によさそうなフレッシュジュースを飲んだそうです。

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でもジュースだと一口ずつフルーツを噛むようには時間をかけずに一気に飲むし、果物の糖分にガムシロップ加えてたりもするし、血糖値は当然急上昇する。

急激な血糖上昇に慌てた身体がインスリンを一気に放出して、血糖値を速やかに下げる…。

せっかくの水分補給のつもりがにわかに低血糖状態を作り出して、眠けやだるけを招いてしまったんですね。

そんなことをざっくり立ち話で説明したら、とても納得がいったようでした。

ついでに、今度はその二次的低血糖に対してアドレナリンやコルチゾルステロイドホルモン)がたくさん分泌されて血糖値を保とうとするから、その合成にビタミンやミネラルがたくさん無駄遣い?されてしまうことは「うつ消しごはん」にも書かれているとおり。

「今度から、暑い日は水かお茶を飲むようにするよ」と父。
うんうん、そのほうがいいね。気をつけて帰ってねー!

どうぞみなさんも、素材や添加物のことだけで安心せず、血糖値変化の観点から飲みものを選ぶようにお気をつけくださいませ。