先の読めない今の時代の子育てを知りたい人、必読!
元陸上自衛隊のメンタルヘルスのプロが,子育て本をご執筆?!
職場のメンタルヘルス研修で何度もお世話になった下園壮太先生が子育て本を書かれたことをTwitterで知りました。
下園先生は陸上自衛隊初の心理幹部としてご活躍された方。
それこそ命を掛けた現場のメンタルの危機をご専門にしてこられた先生。
うちの職場で研修講師をしていただくときも,災害時のメンタルヘルスや支援者自身のメンタルヘルスについて,数々の貴重なご経験を交えながらご指導くださいました。
そんな下園先生が,子育て本?!
そういえばご家族のことをじっくり伺ったこともなかったし,なんだかちょっと意外…と思ったのですが。
先の見えない時代のサバイバル戦略を子育てにも活用
実際読んでみると,子育てにはいろんなトラブルが起こるものだし,たったひとつの正しい対処法なんて追い求めず,現実に即して試行錯誤することが大事,という先生のが先生の主張。とても納得がいきます。
変化の激しい今の時代,既存の知識やこれまでの経験でPlanを立てるPDCAサイクルでは対応できないかもしれない。ご存知PDCA(Plan-Do-Check-Action = 計画-実行-評価-改善)サイクルの代わりに,OODA(Observe-Orient-Decide-Act)サイクル,つまり観察-仮説構築-意思決定-実行で柔軟に対応していこう,と提案されています。
昨日の記事に書いたゲーム障害だって,ちょっと前まで世の中に存在しなかった問題だし,当事者としても親としても支援者としても経験のない状態。まさに過去の経験では対応できない新たな問題に柔軟に対応していかないといけないことの一例と言えるかもしれません。
蓄積疲労の3段階も登場!
先生のご講演の中で私が心に刻んだ,蓄積疲労の3段階はこの本の中にも登場しています。
疲労は溜まれば溜まるほど,回復に時間が掛かる。
肉体的疲労の回復も大事だけど精神的・感情的な疲労をしっかりケアしよう。
先生の十八番がちゃんと復習できたことが個人的にはとても嬉しかった!
今の時代にとてもマッチした子育てのヒントが得られる1冊だと思いました。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね♪
令和時代の子育て戦略 、おすすめです!