子どもからのSOSは年中無休だから、意識しておきたいこと
10月になりました
早いもので、もう10月に入って3日が過ぎました。
私の住む地域はいつまでも気温が高く、まだ全然実感がわかないのですが。
そういえば8月の終わりにこんな記事を書きました。
夏休みが明けて学校が再開するのがつらくて自殺する子どもたちが多いのは確かに9月1日かもしれないけど、子どもたちのSOSは一年中いつ発せられるかわからないから、いつでも受け止められる準備をしておきたいな、と。
1ヶ月経ったので、リマインド
自分のSOS受け止め態勢を改めて整える意味でも、中川翔子さんの「死ぬんじゃねーぞ!!」を読み返してみました。
「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない
- 作者: 中川翔子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2019/08/08
- メディア: 単行本
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しょこたんさんの飾らない真っ直ぐな文章、ご自分で描いてらっしゃる漫画ページ。
実際の経験を文字や絵に落とし込んで分かりやすく表現する才能、羨ましすぎます。一瞬でぐんぐんあたまに飛び込んでくるんです。
今回読み直していちばん感じたことは
しょこたんさんのたくさんのいじめ体験のひとつひとつももちろんつらく苦しいことですが、エピソードの端々に出てくるのがいじめをいじめとしてきちんと取り合ってくれない大人の姿。
いじめられたことだけでも十分傷ついているのに、加害者の外ヅラのよさに騙されている大人、よくある「いじめられる側にも問題がある」理論を振りかざす大人、表面的な部分だけ取り繕う大人の対応でさらに深く傷つけられる。
大人だって、自分の身近なところで子ども同士のいじめがあるなんて考えることは気持ちのいいことではないけれど、だからと言って目をつぶったり、無かったことにしてしまったりすれば苦しむのは結局子ども。
そこはやっぱり大人が勇気を持って子どもをいじめから守らなくてはいけないと改めて思いました。
被害を受けている子どもを守るのはもちろんですが、大人がきちんと毅然とした態度で対応することがいじめる側の子どもにブレーキをかけてあげたり、目の前で起こるいじめに対して身動きが取れず、ただ傍観するしかできずに困っている子どもたちを助けることにもなる。
さぁ、10月も子どもたちの毎日の様子にしっかり目を配ろう。
気になる子にはさりげなく声をかけよう。
声をかけたとき嫌がられないように、声をかけられたら嬉しいと子どもたちに思ってもらえる大人でいよう。
…これからも折に触れてこの本のページをめくりたいと思います。