ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

中国四千年の歴史と分子栄養医学の意外なつながりとは?

魅力的な漫画とまた出会いました♪

この前、わかりにくいことをわかりやすく表現してくれる漫画ってすごい! と書いたばかりだったのですが、

ひょんなことからまたしてもとても気になる漫画を見つけてしまいました。
それはこちら!

漢方嫁日記: 老舗漢方薬局のお嫁さんになって学んだ体の整え方

漢方嫁日記: 老舗漢方薬局のお嫁さんになって学んだ体の整え方

以前から漢方薬には興味があったのですが、どうにも学びたい気持ちが長続きしなかったのです。
あぁ本当に、数年単位で訪れる漢方への好奇心の波を何度やり過ごしてしまったことか…。

どうしてこんなにとっつきにくいのか…

西洋医学の、単一の薬理成分でターゲットをピンポイントに絞って治療対象にする感じとは違って、いろんな生薬をミックスしてターゲットの絞りにくい症状にじんわり介入するイメージの漢方薬は深みがあってとても面白そう。
そのミステリアスな感じに、知りたい意欲をとてもかきたてられます。

でも、ネックになるのがその「ミステリアスさ」そのもの。
ええっ、それっていったいどういうことだ? とひっかかって全然理解が進まない。
深い謎の沼にはまり込んでしまって、いつも途中で断念してしまっていました。

ちょっとでもその行き詰まり感が打開できればと思って読み始めたのがこの漫画だったのです。

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ストーリーは、漢方薬局の3代目だった彼氏と結婚した主人公が、さっぱりわからないながらも夫さんのお仕事を手伝ったり自分の症状を相談したりするうちにじわじわと漢方に詳しくなっていく、というもの。

主人公の「薀蓄は面倒! 漢字ばっかりで小難しい」という素直な「さっぱりわからない」加減にとても共感できて、「さっぱりわからない仲間」として読み進めるうちに徐々に抵抗感が薄れていくのはとてもありがたかったです。

今まででいちばん、全体像がざっくり掴めた気分にさせてもらえたように思います。

親しみも湧いたし、もっと知りたくなった!

今まで何度も挫折した気・血・水の概念や五行のつながりも、わからないなりに「そういうものか」と少し理解できた気分。

心臓とか脾臓とか、西洋医学にも登場する臓器の名前と同じ名称で呼ばれていても同じ臓器を指しているわけではないことにも納得。

そして、日本の漢方医学と中国の中医学が別のものだということも初めて理解できました。私が知りたいとより強く心惹かれるのはたぶん中医学のほうだな…。

さらに、中医学では、食べたものから吸収されたエネルギーを「後天の精」と呼ぶらしく、「人のからだは食べたものでできてるの / 偏った栄養 過食小食 偏食 / 環境やストレス / 気血水はそんなことで巡りが悪くなるよ」と夫さんが語る場面には分子栄養医学との共通点も感じられて嬉しかった! やっぱり健康の基本はそこですよね。

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というわけで、これからは時間を見つけて中医学についても学びを深めていきたいという野望がまたむくむくと湧き上がってきました。
ときどき記事にするかもしれません。
Twitterなどでも詳しい方とつながっていただけたら嬉しいなと思っています。

まずはこの漫画の続編を読んでみます!