ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

先の読めない時代に男の子をどう育てたらいいのか?

男子を育てる親として,手を伸ばさずにいられない!

最近またtwitterを楽しむようになったので、いろいろ興味を惹かれる情報が飛び込んでくるようになりました。

おおたとしまさ先生のtwitterで知った本、男子を育てる母親としてめちゃくちゃ気になるタイトルだったので即購入。 

21世紀の「男の子」の親たちへ 男子校の先生たちからのアドバイス (単行本)

21世紀の「男の子」の親たちへ 男子校の先生たちからのアドバイス (単行本)

 

 私には男のきょうだいはいないし、息子もひとりしかいないので、男の子が育つ過程をじっくり見守ったことがないのです。

そりゃせめて活字の上だけでも知っておいたほうがいいでしょ…と。

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頷いたり,図星をさされたり…

この本の面白いところは、名門と言われる男子校の先生方のコメントがたくさん引用されていること。

あたりまえですが、私は男子校という場所に所属したことがなくて。
(ちなみに女子校で過ごしたこともないのですが。)
男子校の先生方がどんな方針で男子生徒たちを育てていらっしゃるかというのも興味津々。

「はじめに」で「この本は母親より父親にまず読んでほしい」と門前払いを食らいかけましたが、いやいやシングルマザーには父親役割も求められますもんねー、と開き直ってずんずん読み進めました。

とても、とても、参考になる言葉がいっぱい!

読み返す度に「あぁ、これは今の自分を窘められてる…」と感じる言葉は変わってくるかもしれませんが、今の私の心に残ったフレーズは、

  • (子どもが)今しかできないことをする
  • 子どもにはロバストネス(robustness=頑丈さ;「先の読めない時代に臨機応変に対応し生き抜ける力」)が備わっている。大人がその力を信じることが大事
  • 子どもと同じ土俵に乗るな
  • 親が子どもにできることは「待つこと」
  • これからの時代に生きていくのに必要な力は「そこそこの知力と体力」「やり抜く力」「自分にはないものを持つひととチームになる能力」
  • あのひとはちゃんと見てくれてる、わかってくれてる。そう思える大人がいれば、子どもは決してねじ曲がらない

といった感じ。

普段から自分もそう思えていることもあれば、あぁこれが私のできてないことだ…って思えることもあります。

 

親としての自分の行動のヒントが得られる1冊

男の子の子育てについて手取り足取り教えてくれるマニュアルではないけれど、「こんなふうに息子と関わってみているけど本当にこれでいいのかな」「自分の子育て方針、大丈夫なのかな」と思っているお父さんお母さんに、AIとかスマホとかグローバル化とか新しい時代のキーワードと絡めた子育ての柱となるもののヒントをたくさん与えてくれる1冊だと感じました。

これからの男子の育てかたに迷いを感じている方はぜひ読んでみてくださいませ♪

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