研修出張に出掛けて、学んできたのは自分…
昨日、新幹線で出張したのは…
昨日ハローキティ新幹線に乗って県内出張したのは、思春期の子どもの育てにくさに悩む親御さんのグループを運営している/したい支援職のための研修、というお仕事でした。
その研修の中では何かものすごく特殊なことをするわけではありませんが、思春期という時期の難しさを理解した上で子どもとどんなふうにコミュニケーションをとると上手く関わりやすいのかを親御さんに伝えるために、スタッフが親御さんとどう接するとよいのかをロールプレイでの体験も含めて知っていただくものです。
…説明がまどろっこしいですね。
支援者であると同時に、思春期の子どもの親でもあるので…
研修の中で参加者のみなさんに説明するとき、親御さん向けのグループを実施する際に使用するテキストを使って解説したりデモンストレーション講義をしてみたりするのですが…、
その説明を口にすればするほど、その言葉が我が身に返ってくるのです(笑)。
目の前の相手に向けて説明しているのに、それを自分に向けての説明として(思春期の子の親としての自分が)聞いてしまっているのですね。
「脳は主語を理解できない」と俗説のように耳にすることがありますが(だから人の悪口は言わない方がいいとか、感謝の言葉を口にしようとかいった文脈でよく使われている気がします。実際そういう文献がるのでしょうか?)、まさに相手向けの話の主語が自分になってしまっている状態です。
いつもの自分と違う立場になること
この支援者向け研修の中でも、参加者のみなさんに「思春期の子どもの育てかた・関わり方に悩む親」と「グループのファシリテーター」になりきっていただいてのロールプレイを行うのですが、母親役を演じた方はもちろん、ファシリテーター役を演じた方も、ご自分の子育て問題に何らかの光を見いだして帰られる方がちょくちょくいらっしゃるんです。
立場を変えてロールプレイに参加したり、悩んでいるお母さん(役)の困りごとを別のお母さん(役)として聞いたりすると、「きっとお母さんがこんなふうに関われば親子のコミュニケーションがうまくいくはず」と客観的に考えつきやすくなって、「こんな考え方や言い方もできるかも」といったコメントがすらすら出てくる。
それが聞いている人にはとても斬新で目からウロコなアイデアであることが多いのはもちろん、言った当人にとって我が子との関わりへのヒントになることもあるようです。
ええ、私も本当にたくさんのヒントをいただき、大切なことを思い出して帰途につきました。
我が家の息子と関わる日常の時間に早速活用しています。
短い時間にもいろんなことが起こりますからね…。
ぶちギレたくなるような事件が勃発しながらも今穏やかな夜を迎えることができているのは、たぶん昨日の研修のおかげです。感謝!