ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

子どもの失敗を親がどこまでカバーすればよいのか?

思い掛けないハプニング

今日は久しぶりに外出の予定がない休日だったので、いろいろ捗る予定でいたのですが…、

息子の起こしたハプニングに慌ていたところに、冷蔵庫まで故障するなど、思い掛けないことがあれこれ起こりすぎて結局思ったほど何も進まずに過ぎてしまいました。

まぁ、そんな日もあります。
逆に、それが今日でよかったのかもしれません。
心にゆとりのある日だったので、ブチ切れずに過ごすことができましたし(笑)。
子どものしたことへの親の関与について

思春期の親子の関わりかた

思春期の子どもの育てにくさに悩む親御さんのグループの中でも話題になることがあるのですが、私自身が子育てしていてときどきものすごく悩むこと。

https://nao-chun.hatenablog.jp/entry/2019/12/07/224814

それは、「子どもの失敗を親がどこまでカバーするか」という問題です。

人に迷惑を掛けるようなこと、たとえば誰かに怪我をさせたり人のものをなくしたり壊したりしてしまった場合であればもちろん子どもだけに任せず親も責任を取るべきだと思うのですが、他人は絡まず子ども本人だけに不利益が降りかかるような失敗の場合、親はどこまで世話を焼けばいいのだろう、と。

子どもが困らなくて済むように、できる限りのことはしてやりたいのは親心。
でも、果たしてそれは子どものためになるのか、自分のした事の責任は自分で引き受けるべきじゃないのか、…そんな思いがぐるぐると頭を駆け巡ります。

地元のある中学校では…

お母さんからお聞きした話ですが、地元の中学校では子どもの忘れ物を届けると親が怒られるのだそうです。

「忘れたら、友達から借りるなり、先生に言って借りるなり、お子さん本人に考えさせて自分で責任を取らせてください。責任を取る練習の機会を奪わないでやってください」

と。

ううむ…とてもわかります。
子どもが自分で責任を取ることを練習させるの、私も大賛成です。

でも、いつから?
いつ子どもに「親はもうノータッチですよ」と言えばいいのかな。

たぶん、「他人さまに迷惑が掛かるか」というチェックポイントと同じように、子どもの年齢や発達の程度によってその線引きは微妙に変わってくるのだろうなと今は思っています。

引きうる中でいちばん早く手を離すつもりで心の準備はしていますが、もうしばらく過保護な親でいることになりそうな予感も…。

タイミングを見誤らないようにしないといけませんね!

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