ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

大人と子どものフラットな関係性のよさを思い出させてくれる漫画。

今日届いた、大好きな漫画。

昨日が発売日だった、私の大好きな漫画「三月のライオン」がAmazonから届きました。

3月のライオン 15 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 15 (ヤングアニマルコミックス)

せっかく届いた最新刊ですが、年末の雑用が溜まっているのでいろいろ片付いてからページをめくりたいと思っていたら夜になってしまいました。でも我慢、我慢…。

将棋がテーマの漫画のはずだけど…

映画化もアニメ化もされたとても有名な作品なのでご存知の方も多いと思いますが、主人公の高校生プロ棋士 桐山零くんをとりまく人間模様の中でのそれぞれの成長を描くストーリー。

タイトル戦を争うベテランや若手のプロ棋士の葛藤はもちろん、零くんの学校生活やお世話になる家族との関係、親しくなった家族の中の問題、いじめ問題など、将棋に限らず多くの登場人物がそれぞれもがき苦しみながら自分の困難と向き合う姿がとても丁寧に描かれていて、何度読んでもどっぷり感情移入してしまいます。

私のいちばん好きな関係性は…

このお話の中で私がいちばん好きな人間関係は、桐山零くんと高校の担任林田先生との関係性。

林田先生は、高校に馴染めない零くんを心配し見守ってくれる大人でありながら、若きプロ棋士の零くんを尊敬する将棋ファンでもある人物。
そして、すでに零くんの収入が林田先生の給料を上回っているという設定も絶妙(笑)。

零くんが先生を凌駕している部分も持ちながらいち生徒として先生のことを信頼している様子と、先生も零くんに敬意を払いつつ大人らしさ・担任らしさをきちんと発揮する姿が見ていてとても心地よいのです。

漫画に限らず現実の世界でも、大人よりも子どもの方が何かが得意だったり何かに詳しかったりすること、世の中では結構あると思うのです。
そんなとき、子どもの強みに素直に敬服できる大人っていいな、私もそうありたいな、と思っています。
大人がいちいち子どもより上に立つ必要なんてないし、子どもに対して「参ったなぁ、敵わないなぁ」と負けを認められる大人、子どもとフラットに関われる大人でありたいな、と。
林田先生と零くんのシーンを見る度に自分の中でリマインドされます。

新刊もこのふたりの絡むシーンがありますようにと願いつつ、楽しく読みたいと思います♪


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