ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

更年期を迎え撃つ! ベストなホルモン補充の方法とは?

ホルモン療法の基本的考えかた、ざっくりマスター

ここ数日どっぷり読みふけっているのは、更年期に向けてホルモンをどう補うかというこちらの指南書。

最新改訂増補版 医者も知らないホルモン・バランス

最新改訂増補版 医者も知らないホルモン・バランス

  • 作者:ジョン・R・リー
  • 出版社/メーカー: 中央アート出版社
  • 発売日: 2010/11/10
  • メディア: 単行本

すでに2度レビュー的記事を書いていますが、

今日は本文でいうとこのふたつの間にあったコンテンツについてのサマリーです。

とっても興味深い内容でした!!

ホルモンの基礎知識(後半)

1800年代にアメリカでできた法律…自然にないものだけが特許の対象になり、薬として許可されるように。

だから製薬会社さんは自然界にない新しい分子構造を作りだす努力をし始めたということですね。それで特許が得られて利益が生まれるなら、当然そういう流れになりますよね。

多くの人工合成薬は、自然な物質の原子をいくつか変えて、特許になっている。…自然な物質から、いくつかの原子を取り除き、逆にいくつかの原子を付け加えることは、それを人体に入れた時の影響が大きく、ホルモンの場合は特にそうだ。…テストステロンとエストラジオールの分子構造は、水素原子ひとつと二重結合がひとつ違うだけだ。…分子構造中のある位置に水素原子がひとつ加わるかひとつ不足するかで、男と女の違いができるからだ!

合法ドラッグ(今は危険ドラッグとして一括規制されていますね)の「法に引っ掛からないよう新たな分子構造を作りだす」過程と、合成ホルモンの「特許が取れるよう自然界にない新たな分子構造を作りだす」過程は似ているな…と思ってしまいました。似たような作用は得られても、僅かな違いが大きな副作用の差として現れたり、代謝上の問題が起きたりするんですね。
なんと、水素原子ひとつの違いで男性ホルモンと女性ホルモンほどの作用の違いが現われることもある…考えれば考えるほど、僅かな差異をナメてはいけない!と恐ろしくなります。

天然プロゲステロンは妊娠の全期間、胎児の生存と成長に不可欠。(合成)プロゲストゲンのプロべラは早期流産や胎児奇形を生じさせるリスクが増える。

そして実際に天然プロゲステロンと、人工合成ホルモンのプロゲストゲンでは大きな違いがあることもわかっているのですね。
私が実際に飲んでいた低用量ピル(オーソM21、ファボワール28)に含まれていたのもプロゲストゲンの一種。産婦人科クリニックで普通に処方され、合成かどうかも意識せず普通に服用していました…。

ホルモン療法が必要なら、天然ホルモンを生理学的な量で使えばよいのだ。ホルモンの原則は、分子構造を不自然なものに変えれば、作用も変わるということである。

これは本当に全くそう思います。天然ホルモンが補えるならそれがいちばん自然で安全なことですよね。

鬱や不安神経症になった更年期女性の多くは、エストロゲンを補うと気分が上向きになる。エストロゲンはモノアミン酸化酵素(MAO)を抑制する作用があり、ノルアドレナリンが増加するから。人工合成ホルモンのプロゲスチンはMAOを刺激するため、気分が塞ぐ

エストロゲンを長期に使うと気分のムラやうつが発生する。エストロゲンがセルロプラスミン(銅と結合するタンパク質)を増やし、銅の過剰と亜鉛の減少を生じるため

エストロゲンは血液を凝固させやすく、エストロゲン使用者は脳血栓による虚血性脳卒中での死亡率が46%パーセント高いという結果も

血栓症リスクの代償なのか、エストロゲンには血管拡張作用があり、これが偏頭痛の要因にもなる。月経直前の定期的な偏頭痛はエストロゲン過剰症状。プロゲステロンの血管柔軟性回復作用で防げる

エストロゲン甲状腺機能も抑制する傾向があり、脳を含めた全ての細胞の代謝率が低下する恐れがある。例えばGABA低下による脳細胞の興奮性亢進、細胞の低酸素状態など

エストロゲンと脳の関係なんて深く考えたことがなかったのですがこんなにいろいろ影響があるとは驚きです。

プロゲステロンは血液中の20倍の濃度で脳に存在。妊娠中の胎盤にも驚くほど高濃度のプロゲステロンが存在。胎児の脳の成長発達を助けるためのよう

ラットの実験では、プロゲステロン脳損傷の程度を減らすことが明らかになっている

更年期や無排卵月経の女性にプロゲステロンを補うと知力や集中力が高まる

これを読んで、今すぐプロゲステロンを身体に補いたいと強く思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)?

妊娠中は胎盤で大量のプロゲステロンが生産され、卵巣での生産はゼロになる。出産後しばらくプロゲステロンを産生しているのは副腎のみ。副腎疲労のためプロゲステロンが産生ができない恐れも。このことが、出産後の女性のうつや不安神経症、頭痛、イライラ、不眠の原因かもしれない

筆者の患者の多くが天然プロゲステロンを使って最初に気づく効果が睡眠の改善だという

産後うつ対策や不眠にも天然プロゲステロンが効果があるというのはとても嬉しい! この知識が広まれば多くの女性が救われると思います♪

さぁ、これはもう実践してみるしかない!

終盤、どうしても個人的な興味の偏りのせいでやたら脳の話が長めになってしまいましたが、うつや不安にも脳損傷にも集中力にも睡眠にも、天然プロゲステロンがこんなにも作用していること、まったく知りませんでした。

そして、病院で通常処方されるのはプロゲスチンなどの人工合成ホルモンだということ。
特許のために自然界にはない物質が合成され、天然ホルモンの代わりに処方されていると考えるとちょっと心配になりますね。

それなら、天然プロゲステロンクリームを実際使ってみて、自分自身で変化を味わってみるしかない!!

そのときはまたこちらでご報告しようと思います♪