ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

来年度、楽しいキャンパスライフを送ってほしい人たち。

大学はすでに年度終了のよう

最近、診察室で大学の年度終わり報告をよく聞くようになりました。

講義やテストはコロナ騒動前に終了していて、成績発表だけが3月というところが多いみたい。
郵送だったり、オンラインで確認するスタイルだったり、大学によっていろいろなんだなぁ…と患者さんたちのお話を興味深く聞かせてもらっています。

余裕で全科目の単位を取れている人もいれば、「何単位以上落としたら留年だから…」と落としていそうな単位数を数えて戦々恐々としている人も。

今年は「見るの怖いから、ここに来てから確認しようと思っていた」と私の目の前でスマホから成績確認をし始めた青年がいました。
スクロールする画面を一緒に追わせてもらう私までドキドキ。
本人が思っていた以上に単位が取れていて、もちろん無事進級決定。
ああ、 がんばった結果が認められて本当によかったねぇ!

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同じ単位がまた取れず…

また別の青年はすでに成績確認済みで、

「前期に続いてまた同じ△△学の単位を落としてしまって…ほかは全部取れてたんだけど」

と教えてくれました。

課題提出やらテストやらにいつも追われる学科の学生さんなので、もっとたくさん落としていても不思議じゃないくらいだったけど、意外としっかり単位もらえてホッとひと安心。

でも、前期とまったく同じ先生の同じ講義を受けても評価が上がらなかったのは何故なんだろう?

彼は決して不真面目な人じゃない。
欠席も遅刻もしないし、前回の反省を踏まえて課題もしっかり出してるし、それなのに不可がついたのはどうして?

悔いなし! なのはいいけれど…

本人的には「まぁ真面目にやった結果なんで仕方ないです。また来年度受ければいいんで」とサッパリ切り替えているよう。
でも、私はとてもひっかかってしまったんです。

だって、同じようにがんばっても、また落としちゃうかもしれないよ?

高校までとはちょっと違って、大学では単位が取れる・取れないの基準がわかりにくいことがあるのが難点のような気がします。
大学の特色というより、先生の個性要因が強いのかな…。

先輩や同級生からの情報収集が苦手で要領よく立ち回れない学生さんほど、落とした単位が必修なら次こそ取れるようにPDCAサイクルを回さないといけない。
どの要素が自分に足りてなかったのか直接先生に聞きに行ったり、質問に通って「点数は取れてなくても真面目な学生なんだな」と先生にわかってもらったりするのもアリかもしれません。

必修じゃないなら思い切ってほかの先生の別の講義に振り替えるという手もありますね。

…どうか彼らが来年度、希望のある楽しい大学生活を送れますように♪