ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

我が子に教わった、人との関わりの極意とは?

息子のおすすめ動画を観る

学校がずっとお休みなので、息子はのんびりYouTubeを見る時間があるよう。

昨日「めっちゃ面白い動画を観たよ!」とおすすめしてくれたものを観て、ふたりで大笑いしたんです。

それは、YouTubeチャンネル「カジサックの部屋」にゲストとして「ぺこぱ」の松陰寺太勇さんが来るというもの。

ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

天才の技にほれぼれ。

M-1グランプリ2019で決勝3位になった「ぺこぱ」。
私はM-1で初めておふたりの存在を知ったのですが、松陰寺さんのツッコまないツッコミというか、すべてを許容しちゃうツッコミというべきか、とにかく独特な返しがすっかり癖になってしまって。

カジサックさんは動画の中で「松陰寺さんに普通のツッコミをさせたい」という意図のもと、トークの合間にたくさんのボケを仕掛けていきます。
それはそれはとんでもないボケを畳み掛けるのですが、松陰寺さんは動じず、どんなボケが襲い掛かろうともツッコまないで受け入れてしまうのです。

通常、漫才やコントには台本があって何度も練習を重ねてすらすら流れるようなネタが完成しているのだと思うのですが、このふたりのやりとりはきっと本当に練習のない、カジサックさんが一方的に仕掛けたことへの即興のレスポンス。

それでもばっさりツッコまないで、否定せず受け入れるスタイルを素早く繰り出す松陰寺さんを観て、思わずため息が…。

て、天才だ…!!

ただ面白いだけじゃなく…

予想外の返しはとにかく面白いのですが、それだけじゃなくて。
相手のとんでもない言動を徹底的に受容することでとにかくあたたかい雰囲気が生まれるのが感じられて、それがすごく心地よいのです。

そして「あぁ、こんな診療ができたらなぁ…」と思うのです。

どうしても、困りごとのお話をお聞きしていると、何か指摘したくなったり助言したくなったりすることがあって。
でもそういうときに出てしまうのは、相手を否定しかねない言葉なんですよね。
相手に対する「できてない」とか「よくない」とか「間違っている」というメッセージとして伝わってしまうかもしれない。

そんなとき、松陰寺さんのように肯定的に受け止めることができたら、きっと目の前のお子さんや親御さんとよい関係性を作れるんじゃないかな、と思わずにいられません。

診療に限らず、親子の日常会話にも先生と生徒のやりとりにも松陰寺さんのような返しが溢れたら、きっとほっこりしたあたたかい関係が育まれるはず。

早速、私の心の中に松陰寺さん視点を取り入れるため、「毎日ぺこぱ」の日めくりカレンダーをそばに置いて日々修行しようとこちらをポチりました。

日めくり 毎日ぺこぱ

日めくり 毎日ぺこぱ

  • 作者:ぺこぱ
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: カレンダー

早く手元に届かないかな。
毎日めくるのが楽しみです♪