ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

痺れる!! トップのリーダーシップが現場のためらいをグイッと動かす。

再休校から丸4日経過

長〜い休みのような気がしますが、息子の学校が再度休校になってからまだ丸4日。

週末も挟んだし体感的にはものすごく長いですが、まだそんなものなんですね…。

さて、あちらこちらで話題にのぼっている「オンライン授業」。

息子の通う学校ではまだオンラインで授業を配信するようなシステムは立ち上がっていないのですが、それでも先週保護者宛に各家庭の端末やwifiの整備状況を尋ねるアンケートが回ってきたので、体制構築を検討してくださっているところなのだろうと思います。

かと思えば、息子の友人の通う中学校はすでにひとり1台タブレットを持っていて、休校初日からオンライン授業が始まっているのだそう。
さすがですね!

さて、広島県教委の方針は…?

TwitterなどのSNSで他県の方も話題にされていますが、広島県教育委員会の平川教育長はご自身のFacebookでこんなふうにコメントを出していらっしゃいます。

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県立高校(約80校)のうち35校がBYOD(Bring Your Own Device:自分の端末を持って登校するシステム)を導入しているらしく、休校になっても「生徒ひとりひとりにGoogleアカウントを作成」してオンライン授業を配信できる用意が整っているよう。凄いですね!

そして、

非常事態なので、今までの決まりやルールをあーだこーだ言ってられません。スマホでも、LINEでも、Zoomでも、YouTubeでも使えるものはなんでも学校がトライして生徒にリーチできる方法を応援したいと思います。/すべては子供たちのために。

という教育長の言葉に痺れました。

おそらく各地で「学習用の端末でYouTubeを観るなんて」とか「LINEを使えと教師から生徒たちに言うってことですか?」みたいな論争が巻き起こっているはず。
そこをトップがサラッと「使えるものはなんでも使ってみて!子どもたちのためだから」と言ってくださるとぐんぐん改革が進みやすくなるはず♪

さすがに小・中学校はまだまだかな…?

いくら教育長が革新的だからといって、小・中学校でもこれを実行してほしいと期待するのはまだちょっと早いのもしれません。
スマホなど「自分ひとりで使える端末」の普及率がぐっと低いでしょうし、BYODをご家庭にお願いするには特に小学校では早すぎるでしょうし。

息子の学校では、今年度中あるいは在学中に進めるべき副教材の冊子があり、その中から指定された範囲を家庭学習するように、と宿題の指定があったようです。
アナログな手法だし、授業は受けられず自習するしかありませんが、これはこれでやるべきことが明確でなかなかいいなと思っています。

まだ2週間強は続く休校期間。
登校できないことが残念なのに変わりはありませんが、この機会に新しいこともチャレンジしながらみんなが有意義に過ごせたらいいなと願っています。