ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

まさか? あのサプリメントが処方できる日は近い!!

またSNSで知った情報ですが

先日知ったばかりの情報ですが、新薬メラトベルが販売承認されたよう。

発達障害に伴う睡眠障害に待望の新薬「メラトベル」(Nikkei DI)

「2020年3月25日、日本でもメラトニン受容体作動性入眠改善薬が製造販売承認されました。」

ノーベルファーマ社さんが、2013年より開発していた、と…結構前から準備は進んでいたのですね。

えーと、一般名は…

発売になるのは「メラトベル顆粒小児用0.20%」とあるので、錠剤ではなく粉薬。
体重に応じて微調整できるからでしょうか。

このお薬の添付文書を見ると、ちょっとビックリすることが。

一般名は「メラトニン」?!
なんと、松果体から出るホルモンとまったく同じ分子構造、ホルモンそのものです。

まだ大学病院に務めていた頃、先輩医師がアメリカ出張の時差ぼけ対策にメラトニンを買って帰ってきた、なんて話していたのを聞いたなぁ、とふと思い出しました。
国内では販売されていませんが、海外ではサプリメントとして売られていますもんね。

実際私もiHerbで買って、時々使っています(笑)。

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この現象をどう考えればいいのか?

処方用の医薬品として自然界にある物質そのものが売られることはかなり珍しいことだとこれまで認識していました。

ビタミンCとかビタミンB12とか昔から処方薬があるにはありますが、新しい物質を開発したわけじゃないから特許が取れないはず。
製薬会社さん的に「美味しい商品」ではないのかなと思っていたんです。

でも、メラトベルは実際登場して、これから処方できるようになります♪

医療の世界でもサプリメント保険診療で使えるようになっていくのか、その代わり個人輸入に規制がかかる流れになるのか…。

まだまだ先は読めませんが、メラトベル登場を楽しみに待ちたいと思います。

…薬価はいくらになるのかなぁ?