ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

やっと借りられた本で、赤ちゃんの個性に驚く。

身のまわりに日常が戻ってきた!

緊急事態宣言が明けた当地では、徐々に日常が戻ってきています。
デパートも飲食店も続々再開し、いつも頼りにしている図書館も、本の返却と予約していた本の貸出はできるように♪

早速、昨日予約したこちらの本を今日受け取りに行ってきました。
もう絶版なのかな。図書館で借りられるのはホントありがたいことです。

FacebookTwitterで見掛けて、気になっていたんです。
どこで見たのか思い出せない…無念。ごめんなさい。


3人の赤ちゃんの成長記録

読んでみると、想像とは少し違ってなかなか面白い本。
「ふつう(中間)の赤ちゃん」「おとなしい赤ちゃん」「活発な赤ちゃん」が分娩時から1歳を迎えるまで、どんなふうに両親や家族と関わりながらどんなふうに心と身体を発達させていくかを見守って記述したというスタイルになっています。
それぞれルイス、ローラ、ダニエルと名前がつけられていますが、ひとりの赤ちゃんのことではなく、似たタイプの複数の赤ちゃんの情報を組み合わせて作り上げた赤ちゃん像なのだそう。

子育ての助言が書かれた育児書ではなく、赤ちゃんたちの成長ドキュメンタリーに近い感じになっています。

赤ちゃんは個性的!

ひとつひとつできることが増えていく、リアルな発達の積み重ねエピソードも興味深いのですが、たぶんこの本のいちばんのメッセージは

赤ちゃんの個性にはかなり大きな幅がある

ということだと思います。

初めての子どもを育てるとき「うちの子、ちょっとおかしいのかも…」と不安になるお母さんお父さんも多いと思います。
もちろん、私も細かいことでいちいち不安になっていました。
この本を出産前から読んでおけば、いろんな0歳時のイメージが幅広く持てて、些細なことで動揺しなくていいかもしれません。

既に絶版なのは残念ですが、この本を読んで赤ちゃんひとりひとりの個性を余裕をもって楽しめるお母さんお父さんが増えたらいいなと思います。

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