『君はずっと一緒だった』を読み始めました。
すごい本を読み始めました。
花風社さんから発売された『君はずっと一緒だった 〜自閉症だった息子〜』を今日ようやく手にすることができました。
(すみません、すでに完売です)
昨日届いたはずだったのに、なぜか宅配ボックスに入れてもらえず持ち帰りに…あわてて再配達を依頼。
今日のお昼前に届き、そこから食い入るように読んでいました。
書かれた意図を知っているとはいえ
作者の卯月さんがご長男の明生さんについて綴っておられるこの本。
どのような意図があって書かれたものかを事前に知ったうえで購入して読み始めたわけですが…。
中学高校編まで読み終えた今の気持ちをひとことで言うと、
医療者のひとりとして、申し訳ございません!!
という思いでいっぱい。
母乳を与えたらキレる産院の看護師さん、中高一貫校の校医さん、ちょっぴり不思議な女性児童精神科医さん。
…お母さん、いっぱいつらい思いをされましたね!!
なんだかもう、そんなことあっていいのか?って信じたくないレベルの残念さ。
誰がなんと謝ろうと、もう引き返すことはできないのですが、本当に悲しくなってしまって。
学校の先生方にもたくさんの謎対応があってガックリくるのですが、高校で真島先生に担任していただけたことと、養教の勧めとはいえ(?)黒川先生のカウンセリングを受けることができたのは明生くんにとってほんのわずかでも救いだったのではないかなと感じました。
お子さんの育ちを支える大人は大事!!
お母さんは明生くんが小さいときから一貫して、明生くんの感受性豊かで繊細で素直でまっすぐなところをときに心配しながらもあたたかいまなざしで見守りながら育てていらっしゃったのがとても伝わってきます。
でも、子どもが育つ過程ではずっと家族とだけ一緒にいればいいわけじゃなくて。
学校などの社会集団に属するようになったら、両親以外の大人(もちろん子どももですが)との関わりがどうしても必須になってきます。
最近どこかで書いたような気がするけど、学校の先生は基本的には選べないし、担任の先生などに違和感を抱いてもきっぱり拒絶したり距離を置いたりするのはたいていの保護者にとってはとてもとても難しいこと。
ものすごく相性がいいとは限らなくても、せめて子どもひとりひとりのことを尊重して、勝手な思い込みや決めつけのない目で見てくれる大人と出会えるかどうかが子どもの育ちや過ごしやすさに大きく影響するのだな…と改めて感じさせられました。
続きの大学編以降もとてもとても気になります。
心して読み進めたいと思います。