ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

ADHDに限ったことじゃない、愛着との関連性を考える

「愛着」の問題と向き合うことに

昨晩書いた記事、下書き保存のまま朝を迎えてしまいました…数日ぶりの、こちらの本のレビュー。


今回は第八章です。これまでのレビュー投稿はこちら。






 



第八章「苦しみの真の原因は」


厚生労働省の患者調査から精神疾患患者数の推移を診断別に見てみると近年増加している精神疾患や行動障害は不安定な愛着が発症リスク要因となりやすいものが多い。


現代社会の問題の中で虐待やいじめ、DV、ハラスメント、離婚、離婚、セックスレスなど、不安定な愛着と関連が報告されているストレス要因が急増している。 愛着の不安定化がさらなる愛着も不安定化をもたらすという悪循環が進行していると考えられる。 


・不安定な愛着によって発症リスクが高まる「愛着関連障害」の特徴は、症状が多様なこと、年齢や時期によって症状が移り変わりやすいこと、状態の軽重が愛着関係に左右されやすいこと。愛着関連障害を通常の医学モデルではなく愛着モデルに基づいて捉えることにより、本質的な理解が得られ、有効な改善の手立てが見えてくる。


・無秩序型愛着の子が注意力の欠陥など疑似ADHD 症状を呈しやすいが、母親と不安定な愛着しか育めないと、注意力や行動コントロールの問題だけでなく教師に心を開かなかったり反抗的になったりして問題児扱いされやすくなる。


ううっ、耳が痛い…

これまで愛着関連障害をなんとなくもっと重篤なものだと自分の中で思い込んでいましたが、こうして読んでみると愛着障害にも軽いものから深刻なものまであるということが改めて分かります。 自分の子育ては大丈夫なのか、子どもとの愛着関係はできているのか、…そんなことを考えさせられる耳の痛い章でした。 

次章が いよいよ最後。回復と予防のために何ができるのか…楽しみに読みたいと思います。