ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

原始反射は本当に存在するのか…?

とっても気になるブログ記事を知る

いつもながらSNSでたくさん新しい学びを得ているわけですが、またとても興味深いブログ記事の存在を知りました。

「発達とリハビリテーション〜子どもたちの将来のために」という、浅野大喜先生のブログ中の記事、「原始反射の再考」。

ちょっと驚く記述が…

この記事が書かれたのは2011年。
もう10年近く前のことなのですが…、

近年、新生児や乳児の有能性が明らかになるにつれて、原始反射によって新生児行動が支配されているという考え方は薄れつつあります。

えっ、本当に?!

原始反射については医学部の講義で習ったことはないのですが、小児発達の専門書を見ればかなりあちこちに顔を出す項目。

知らなかったことだけに、とても興味を惹かれていました。

でも、10年近く前の時点で既に浅野先生は、本来の原始反射の考えにそぐわない研究結果が数々報告されているとこのブログで教えてくださっています。

ふうむ…。

ああ、もっと学ばねば!

原始反射のおかげで産道を通りやすかったりものを握って手指の感覚刺激を得やすくなったりしている、という説明はとてもしっくりきていたのですが、

脳性麻痺などの運動障害のリハビリテーションは、まず原始反射という存在やその意義を問い直すことで新しいアプローチが可能となります。」

と言われると、原始反射の存在を信じすぎず頼りすぎずなスタンスのほうが柔軟に子どもの支援に取り組めるのかも。

浅野先生のブログや著作などもこれから積極的に読んでいきたいと思います♪