ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

行動を観察することは大切。でも、まさかそんなものまで?!

今日も楽しむ、『発達OTが考えるセラピィの思考プロセス』

毎日ページを開くのが楽しみでたまらない、こちらの本。

著者の先生方が臨床へ向き合われる姿勢がとても好きで、読んでいて心地よいのですが、昨日のラーメンに続き、今日はまた新たな嬉しさが湧いてきました。

行動の分析は、ヒトだけとは限らない

行動分析(ABA=応用行動分析、とは違うもの)について説明されている章。

ページをめくると、行動を観察されているのは子どもじゃなくて、なんとカラス!!

ああ、わかる!
わかります!!

すずめに限らず人間の近くに暮らす鳥には基本的に親近感を感じる私。
カラスが意味ありげにアスファルトを飛び跳ねて移動していたり、何やら嘴に咥えたものを植込みの土に埋めていたりすると立ち止まって観察せずにいられないのです。

この本では、私が通りすがりに眺めるレベルをはるかに超えた詳細な観察が展開されていました。

「なぜこんな行動をするんだろう? きっと意味があるはず」
「今回のこの行動は、前回と比べてどう違うだろう?」

敬意のこもった好奇心で行動を鋭敏にとらえることの重要性が、このカラスレポートから伝わってきて、もうたまらない気持ちになります。

生きることや生きものの営みへの探究心、私も大事にしたいと改めて感じているところ。

明日の外来にもこの思いが活かせますように♪