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こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

子どもの注意や行動の障害を治す:確証のための情報確証のための情報(3)症例紹介(症例66・67)

今日もひとり読書会。2ケース読みです。

親子で治療を受けているケースを読んでいると、どっちがどっちの話なのか頭が混乱してきますね…。


読んでいるのはこちらの本です。


確証のための情報(3)症例紹介(症例66・67)


・(66) L.R.:1959年3月生まれ。彼女は夜、目を閉じれば見えなくなる顔や銃、ナイフなどの幻覚をときどき見ていた。それが現実ではないことは知りながら、それでもまだ恐れていた。非常に神経質で、しばしば早口で、とても過敏になっていた。ナイアシンアミド1g 1日3回を開始した。1971年8月には改善したが、まだ活発すぎた。1972年1月、1ヶ月間ビタミン剤を止めたところ、再発した。ナイアシンアミドを再開するよう勧め、ピリドキシン250 mg 1日1回を追加した。1973年8月14日にジョン・ホッファーは彼女の健康状態を確認し、1111(4)、正常と判断した。彼女は6ヶ月間何も服用していなかった。


・(67) Ge.R:1967年10月生まれ、1973年3月に初診。彼は生まれつき多動だった。特別支援学校は何の役にも立たなかった。家庭の状況は耐え難いものとなり、後に統合失調症と診断された父親は家を出て行った。父親はレジーナに留まって治療を受け、Ge.R.と母親はサスカトゥーンに引っ越した。ナイアシン1g 1日3回とピリドキシン250mgを投与した。1973年7月30日、彼は少し良くなったが、彼は0000、改善なしと評価された。1973年12月7日、父親はまだ息子がビタミン剤を服用していると報告した。多動性スコアは、1973年7月30日までに107から85に減少していた。

父親は、息子が自分自身のための予約を取ろうとしたという変化に十分感銘を受けた。ナイアシン1g 1日3回とアスコルビン酸1g 1日2回が開始された。1973年12月7日までにはほぼ正常になった。父親のHODスコアは、私が最初に彼に会ったときは全項目で高値だったが、この時にはすべて正常になっていた。


ひとりごと


(66)はこれまでもみられた、中断したら再発したケース。どうやら、よくなったと思ってから1年程度はビタミンを続けたほうがよいのかなという気がしてきます。このケースは再発後に約1年続け、そこから半年後によい状態を保てていたようです。

(67)は一体どこがお父さんに関する記述でどこが息子=Ge.Rくんの記述なのか、本当にわからなくなりました。家を出たはずのお父さんが本人のビタミン継続のことを知っているのも謎ですし、お父さんのHODスコアが2度評価されているならお父さんもビタミンを飲んでいるのか? と…。とりあえず、2度のビタミン量の記述はどちらもGe.Rくんに関する情報として取りました。