ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

子どもの注意や行動の障害を治す:新たな症例の経過(1) 症例5-7

しぶとかったひとり読書会もいよいよ終了目前。

今日は3症例読んでみました。ワクチンの話がいっぱい登場します。


読んでいるのはこちらの本。


新たな症例の経過(1) 症例5-7


(5) T.A.:1985年10月生まれのT.A.は1987年11月5日に初診。生後21ヶ月で百日咳ワクチンを接種された。間もなく発作を起こし、背中を曲げて10日間叫び続けました。大発作の後、4日間入院し、その間痙攣発作を起こし続けた。薬物療法が開始され

、ジランチン50mg 1日2回、テグレトール300mg 1日1回、クロバゼパム 20mgとクロラール300~500mgを就寝時に、必要に応じてハルシオンまたはネンブタール、必要に応じてロラゼパムを投与された後に私が診察すると、毎日2回の発作が続いており、大抵彼女は寝ていた。今や精神障害があり、歩行器でも適切に歩けず、ヘルメットを着用していたが、身体的不自由がありつつも多動だった。彼女は71ヶ月で歩き始めた。トイレトレーニングもできていなかった。私は砂糖と乳製品を含まない食事を始め、ブロンズ社のビタミン・ミネラル混合物 3錠を1日1回、アスコルビン酸500mgを1日2錠、タラ肝油をティースプーン1杯、ピリドキシン100mgと葉酸1mg 書く1日1回を追加した。6週間後、彼女ははるかに良くなり、歩行器なしで歩けるようになり、ヘルメットも必要なくなった。彼女は赤ちゃん言葉を話し始め、多動性も発作も少なくなった。1988年1月5日までにの4週間、発作が出なかった。両親はテグレトールを抜き始めた。鎮静剤なしで眠れるようになった。1988年10月31日、両親は彼女が非常にうまくやっていると私に言った。1989年4月、彼女はデパケンを投与され、6月にはてんかんを起こすようになった。デパケン濃度は正常値の2倍でした。突然中止となって発作が悪化したので、再度投与してから漸減された。小児病院の医師は、両親が彼女を虐待し、発作について嘘をついていると非難した。家族は担当の神経科医を解雇したが、直後にソーシャルワーカーが彼女を確保して病棟を用意した。彼女は入院になった。病棟では、彼女がビタミンを取ることは許可されなかった。最後に私が聞いたのは、家族がが彼女を解放するため弁護士を雇ったという話だった。家族は、彼女がこの数ヶ月間で獲得したものが入院中に消えてしまうことを非常に心配していた。ワクチン接種後に発作を起こす子どもは珍しくない。ひとりひとりの子がワクチン接種前に十分な量のビタミンCを摂取していれば、こうしたことはもっと稀になるだろう。フォローアップできていないので、彼女を成功例だとは私は考えていない。彼女の治療は、あらゆる栄養学的アプローチに敵対的な医師によって中断されてしまった。しかし、とてつもない量の薬物療法が発作を止められなかった後に、ビタミンプログラムは発作を止めたのである。


 (6) H.M.:1982年10月生まれのH.M.の初診は1983年11月9日。生後5ヶ月頃には正常に発育していないことが明らかになっていた。筋肉は非常に弛緩しており、あまり動き回っていなかった。生後7ヶ月の時、ピークスクリニックで乳児性痙攣と診断され、プレドニンとACTHの投与が開始された。3歳と6歳の時に予防接種を受け、それぞれの予防接種後に悪化しました。脳波は異常で、発作が続いていた。最終的にはACTHを止め、プレドニンを減らした。私が彼女に会ったとき、食事の時以外はずっと寝ていた。それでも彼女は成長していた。手足は動かせるようになったが、寝返りは打てなかった。私はビタミンとミネラルの混合物とジメチルグリシン12.5mgを1日3回与え始めた。12月22日、インフルエンザにかかるまではかなり改善していた。1984年2月8日までには、発声もよくなり、発作もなくなった。1984年5月3日、一人で座ることができ、意識もあり、理解でき、母親の指示に従うことができ、哺乳瓶を持つこともでき、微笑むようになった。DMGを休薬しが、再発した場合は再開することになっていた。1984年7月5日、彼女は発作もなく、安定しており、体力もあり、ジャンパーを着て歩くことができた。発声もよく、両親も彼女の成長を喜んでいた。


(7) C.A.:1987年1月生まれの彼は1994年6月に初診。生後8ヶ月で左手の機能が低下していることが判明。1年後にはさらに悪化していた。このことを除けば普通に発達していた。3歳半で幼児期自閉症脳性麻痺があると診断された。それは胎内で脳卒中になっていたためと結論づけられた。毎年11月になると左手から目にかけて痙攣を起こすようになった。テグレトール900mgを服用しても発作は起きていた。ナイアシン100mgを1日3回、アスコルビン酸500mgを1日1回、ピリドキシン250mg、酸化マグネシウム420mg、亜鉛15mgを投与した。1995年2月までには彼は良くなり、着実に改善していった。

ひとりごと

症例(5)と(6)は、症状とワクチン接種との関連が強く疑われるケース。ワクチンを打っても平気なお子さんもたくさんいると思いますが、こういう症例を読むと盲目的にワクチンを推奨する姿勢を取ることにはやはり慎重でありたいと考えてしまいます。文中にもあるように「ワクチン接種前に十分な量のビタミンCを摂取していれば、こうしたことはもっと稀になるだろう」という情報も広めたいところですね。

症例(7)は胎児期の脳卒中と診断されたケース。それでも半年ちょっとビタミンやミネラルを続けるだけでどんどん状態が改善したようです。