ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

時間がなくてもどうしても今すぐ読み切りたい漫画が届く。

なかなかゆっくりブログが書けませんが…

最近はブログ更新が滞ってしまっていますが、今日はこちらの漫画のお話。

私が発売と同時に単行本を買い揃えている漫画は3つしかないのですが、その中のひとつに君臨しています。毎度届いたその日に一気に読まずにいられないほどお気に入り。

第1巻が出たときも嬉しくて記事にしていますね。

フィクションとはいえ、やはりリアル。

連載開始から、同業者の間で「実際にはこんなことありえない!」といった声を耳にしたこともありました。
だけど、単行本が4冊出た今でも私はとても支持・応援しています。

実際の臨床現場ではまず起こらないであろうエピソードが登場することもありますが、基本は物語ですもんね。

ドラマ『半沢直樹』だって、きっと銀行員の方の目から見ると「こんなことありえない!」の連発でしょうし、数々の刑事ドラマも実際の刑事さんの目にはウソくさく見える場面がいっぱいあることでしょう。

リエゾン』も面白くするため、あるいはわかりやすくするために極端なストーリー展開になっているところは多少あるとは思います。
それでも、掘り下げにくいところをしっかり描いてくださっているのがとてもありがたい!

「あーあるある! そういうお子さん、めっちゃ心配なんだよね…」
「わわわ、お母さん! それはやめてあげてーーー!!」

といちいちひとりでリアクションしながら読んでしまうのは、やっぱりストーリーがリアルだからこそだと思います。

クリニックの待合室にも置きたいけれど

クリニックの待合室に置いたらお子さんや親御さんたちに読んでいただけるかな、とも思うのですが、シビアな家族関係もしっかり描写されていたりする分、待ち時間に読んでほっこりしていただくには不向きかなと思ったり。

逆に言うと、それだけリアル。
結局それに尽きるのかなと思います。

シビアなリアルさと言えば、『ケーキを切れない非行少年たち』の漫画も出たようです。

個人的にはとても読んでみたいですが、こちらも待合室に置くのに適しているかどうか……?
読んでみてからの判断となりそうです。

ちなみに原作となった新書はこちら。

これは待合用というより、子どもたちに関わる支援者が読んでおくべき1冊だと感じています。