ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

そんなことできるの?! 夢のような公立校開校のニュース♪

ニュースサイトに勝手に表示された記事にビックリ!

ニュースサイトを見てなんとなーく世の中を知ったつもりになるのはやめよう、と決めたばかりなのに、ふと勝手に表示されてきた記事に目が釘付けになりました。

岐阜市に『不登校児専門公立中』開校。除幕式で会場を涙させた京大准教授のスピーチ」

この記事も消えてしまったら悲しいので、スクショ画像を貼らせていただきますね。

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不登校専門の公立中学校?!

こちらの岐阜市立草潤中学校は、自治体主導としては初の公立不登校特例校なのだそう。

公立中学校が不登校専門……そんなものが実現するなんて?!
ただ驚くよりほかありません。

さらに、

  • すべての授業はオンラインも併用のため通学してもしなくてもOK
  • 担任教師は生徒側の選択制
  • 時間割は教師と生徒が相談しながら一緒に決める(義務教育としてはきわめて異例)
  • 職員室は生徒に開放する、生徒は食事をしてもただくつろいでもよい
  • 開校時の先生は異動でなく手上げ方式

という方針を読むだけでワクワクが止まりらない!!
あぁ、見学に行ってみたいなぁ……♪

塩瀬隆之先生のスピーチも素敵!!

除幕式に京大の塩瀬隆之先生がなさったスピーチも掲載されていますが、これがまた読んでいるだけで楽しい気持ちにさせてくれます。

全体はしっかり長いのですが、一部だけ抜粋させていただくと

……なぜかみな、学校に、たくさんのことを要求してしまいます。すべてを学校にやらせすぎな気がします。学校がやるべきことは、子どもたちの学びの機会を奪わないことです。子どもたちが学びたいと思ったときに、学べるような環境を用意することだけが唯一、学校に課せられた使命です。学びを嫌いにさせるのはもってのほか、絶望しそうになったときに学びを諦めない、そんな子どもたちに育つ場所が学校なのだと思います。


学校が「子どもたちが学びたいと思った時に学べる様な環境を用意することだけが学校に課せられた唯一の使命」というところ、首がちぎれそうなほど頷きながら読みました。
私も学校に過度な期待をしないよう気をつけよう、と反省しましたし、逆に「学びたいとき学べる環境」を整えていただくことはやっぱり大いに期待したいな、という思いです。

草潤中学校が子どもたちの多様な学びのスタイルに応えることが実証されたら、全国の自治体にどんどん不登校専門の公立校が増えていくかも。
そうなるといいな。
熱烈な関心を持って見守らせていただきたいと思います。