ADHDの子どもたちにもっとうまく関わりたいからこの本を読んでみた!
最近はnoteも書いています。
この頃ブログの更新頻度が落ちているのは、バタバタして落ち着いてPCに向かう時間が減っているせいもありますが、noteを書くようになったせいでもあります。
noteとブログの使い分けについてあんまりきちんと詰めて考えてはいないのですが、今のところnoteはひとり読書会メインになっていきそうな予感がしています。
noteのほうが長い文章を投稿しやすいし、マガジンとして束ねることができるので、いろんな本をつまみ食いで読んでいったとしても、後から本ごとにまとめて読んでくださる方にも私自身にも整理しやすいと思うので…。
今公開し始めたのは、『ADHD2.0』と以前このブログにも登場したことのある『Rhythmic Movement Method』の2冊です。
どちらも脳の発達と身体を動かすことの関連性についてたくさんの示唆をもたらしてくれる本です。
興味のある方はぜひnoteのほうも覗いてみてくださいね。
『へんてこな贈り物』を入手!
さて、この週末こちらの本をゲットしました。
へんてこな贈り物―誤解されやすいあなたに--注意欠陥・多動性障害とのつきあい方
- 作者:エドワード・M・ハロウェル,ジョン・J・レイティー
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 単行本
この本は『ADHD2.0』の著書ハロウェル博士とレイティ博士の前著『Driven to distraction』の邦訳です。
『のび太・ジャイアン症候群』でお馴染みの司馬理恵子先生が訳してくださっているのも嬉しい♪
『ADHD2.0』を読むにあたって、著者たちのこれまでの考え方を知っておいたほうがより理解しやすいかも…と思ったら読まずにいられなくなりました。
実際『ADHD2.0』の第3章には、ハロウェル博士の初めての上海講演のあとで聴衆がこの本の中国語版をこぞって買いに来たという記述もありましたから(笑)…。
たくさんの事例、そして…
早速『へんてこな贈り物』を読んでみると、前半はADHDとADD(今の診断基準からは消えてしまった用語ですが、多動の目立たないタイプのADHDですね)の事例がある程度世代別に分類・整理されて豊富に紹介されています。
ADHD特性を持っている人が読むと「あるある、わかるわかる!」と共感できそうな具体的なエピソードが山盛り。そんな彼らにハロウェル博士が掛ける言葉もあたたかかったりユーモラスだったり。とても読みごたえがありました。
私がいちばん好きだったのは、第五章「ADDと家族」。きょうだいのひとりがADDと診断されたとき、両親は、きょうだいはどんな反応をするのか。それをハロウェル博士にどう介入して導くのか。家族構成員の全員にうまく配慮されるハロウェル博士と、それを受けて家族内の関わり方を変化させる家族のみなさんに興味津々でした。
そして本の後半は診断のことや日常生活上の工夫、薬物療法などついて。
想像していたより薬物療法について肯定的な記述が多かったのですが、時代が時代(1995年出版)なので、ADHDに対する中枢神経刺激薬としてまだリタリンが処方されていたりして(コンサータの日本国内発売開始は2007年)現代とはずいぶん様相が違います。
『ADHD2.0』ではこのあたりの記述がどう変化しているかとても気になるところです。
日常生活上の工夫には、ADHD本人に向けた50のコツもとても有用と感じましたし、ADHD児の先生方に向けた「教室でのADD---50のコツ」というのもさすが!と唸りたくなるような内容ばかり。こういう工夫を取り入れてくださる先生方が学校に溢れたらいいなぁ✨
さて、この邦訳が出版されたのは1998年。原著の『Driven to distraction』は1995年に初版が出て、2011年に改訂版が出ているので、邦訳は初版の内容に基づいたもののようです。どのあたりに変更があったのか、まだ私には突き止められていません。
しかもあとがきを読んでいると「事情により、著書の了解のもとに、原文の四分の三程度の分量に圧縮せざるをえなかった」と司馬先生が書いておられます。
ハロウェル博士たちの書いた内容のどのあたりが削除されてしまっているのか気になってうずうずしてしまうのですが、大枠のところは司馬先生がしっかりこの邦訳本に反映してくださっているはず! 細かいところにこだわらず、先へ進んだほうがいいかも…。
ということで、この内容を踏まえて『ADHD2.0』をさらに読み進めていきたいと思います。
ピルを飲んでいる・飲もうと思っている中高生の女の子に伝えたい!!
ピルを飲んでいる10代の女の子たち
診察室でお会いする中高生の女の子からPMSや生理痛の悩みを打ち明けられることはわりと多くて、それがきっかけでこの本を書いたのですが、
私のところへ来られる前からピルを飲んでいる女の子たちにも結構お会いします。
イライラや落ち込み、頭痛や腹痛は月経に関連したものだと初めは思っていたけど、ピルを飲んでも思ったほど改善しなかったから「心の問題かも?」と児童精神科へ来てくださる場合です。
ピルを使っていると、見かけ上は月経が軽くなっていたり生理痛が軽減していたりすることもあって、ピルはやめたほうがいいですよ! とはなかなか言いにくかったりします。
それに、ピルを服用しているということはそのお子さんにピルを処方してくださっている産婦人科の先生がいらっしゃるわけで、その先生とお子さんの信頼関係を壊すことにもなりかねませんから…。
でも、でも。
少し時間を掛けながら、ピルに頼らずに月経による不調を軽くできたらいいよね、というお話はさせてもらっています。
月経が「見かけ上」軽くなるってどういうこと?
さっき「見かけ上」月経が軽くなると書いたのは、ピルを飲んでいる間、本当の月経はピルによって止められているからです。
月1回みられる、まるで月経のような出血は本物の月経周期のプロセス(卵胞が育って、排卵して、黄体を作って…)を踏んだ出血ではありません。
排卵を止めて体内で自前のホルモンを作らせず、ピルに含まれている合成ホルモンを一定期間服用してピタッとやめることで人工的に子宮内膜をはがれ落ちさせているだけなのです。
ピルを飲むと本来の月経と比べると確かに出血量は少なくなって持続日数も短くなるかもしれません。
でもそれは、これから月経の仕組みを成熟・完成させていくべき10代に月経そのものを何カ月も、何年間も連続して止めるという犠牲を払った上でのことだという事実は知っておいてほしいな、と思ってしまいます。
PMSや生理痛は、過去100日間の生活習慣の成績表!?
必ずしもピルを飲まなくても、PMSや生理痛を和らげる方法はじつはいろいろあります。
イブプロフェンのような鎮痛薬も有効ですが、たとえば食生活を工夫してみるのも効果的です。
小麦や牛乳をやめてみる、砂糖をやめてみる、…。
こんな美味しそうなものをただ禁止されるだけだと反発したくなりますが(少なくとも私自身はそうです💦)、その理由を知るとやっぱり控えたほうがいいのかな…と納得がいくかもしれません。
そして「ピルを飲んで出血が軽くなって楽になりました」と話してくれる女の子の採血をしてみると、それでも重度の鉄欠乏状態(フェリチン5未満)ということもしばしばあります。
鉄に限らず、マグネシウム、亜鉛などのミネラルがたとえば頭痛や腹痛などの月経関連症状に関連していることを知ると、もっと補ったほうがいいと感じるかもしれません。
身体を一定の状態に保つために不可欠なたんぱく質、ホルモンや神経伝達物質の産生に欠かせないビタミン類を不足させないようにすることも重要です。
もちろん、睡眠や運動も大切。
卵巣の中で小さな卵胞が大きく育って健康な黄体を作り、自前のプロゲステロン(女性ホルモン)を分泌できるようになるまでおよそ100日かかります。
PMSや生理痛に悩まない生活を送るには、100日以上にわたってよい体調をキープする必要があるんですね。
今はピルが手放せないという女の子たちにも、ピルを使わなくても毎日が快適に過ごせる身体をめざして時間をかけて少しずつ生活改善してもらえたらいいな、と願っています。
心も身体も、余計なしんどさがないのがいちばんですもんね!
そんな思いを込めて書いた『おうちでできる! PMSと生理痛のセルフケア』、Amazon Kindleで好評発売中です。
ぜひ読んでみて、取り入れられそうなところから生活を変えてみてくださいね!
美味しい? 使える? 気になる代替食品に挑戦。
たまのひとりごはんに、小さなチャレンジ。
珍しくひとりで夕飯を食べる日があったので、試してみたかったパスタ「ZENBヌードル」を作りました。
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小麦ではなく黄えんどう豆を原料としたパスタ。
先日、小麦への遅延型アレルギー反応が高値だったこともあって、小麦は摂りたくないけどパスタは食べたいときの選択肢になるなら嬉しいな…とお試しセットを購入してみたのです。
作り方は小麦のパスタと同じ、茹で時間は6分。
ごく普通のパスタのように鍋に湯を沸かして塩を加え、麺を指示どおり6分茹でました。
セットには2種類のパスタソースが入っていましたが、この日はトマトソースをチョイス。
勝手に粉チーズを追加して、見た目は何の変哲もないトマトソースパスタの完成です!
肝心なお味は…?
まず、麺の触感。
歯ごたえがちょっと頼りなく仕上がってしまいました…これは茹で時間を表記の6分より短くすれば解決する問題かもしれません。
味には特別な癖もなく、とても食べやすいです!
ただ1点、あたりまえのことですが、豆の香りがはっきりと感じられます。
濃いめの味付けのパスタソースをかけるなら何も問題ないと思いますが、繊細な薄味のパスタソースを使いたいなら麺の香りの個性は知っておいたほうがいいかもしれません。
結論としては、小麦パスタの代替品として十分楽しめる商品だと私は感じました。
麺だけで1食分およそ200円は小麦パスタと比べるとどうしても割高ではありますが、小麦は避けたい、でもパスタは食べたい!!というときの救世主として十分リーズナブルなのではないでしょうか。
次回食べるときは、茹で時間を5分で仕上げて好みの歯ごたえを追究してみたいと思います♪
新しい家族との生活には発見がいっぱい!
14万PV、ありがとうございます✨
おそらく一昨日だと思いますが、当blogのPVが14万を突破しました。
この数カ月はずいぶん更新が滞っていたのですが、変わらず読み続けていただきありがとうございます✨
引き続きどうぞよろしくお願い致します♪
はてブロさんに移転してから一万アクセス毎に記念記事を書いていた時期がありましたが、今回久しぶりに14万 PV 記念の記事を書こうと思います。
それは昨年から一緒に暮らしている新しい家族の話です。
5月から同居中の新しい家族とは?
最近 Twitter や Instagram にもちょこちょこ顔出ししているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、5月からセキセイインコを飼い始めました。
私がアイコンやハンドルネームにも登場させてしまうぐらい大のすずめ好きという話は以前記事にもしましたが、
実は鳥さんは全般的に結構好きなのです。
家庭環境の影響も大きいと思います。物心ついたときには自宅に手乗りの桜文鳥がいて、私の中に「鳥=可愛い」の原体験を作ってくれました。
そして大学生の頃、実家では挿し餌から育ててベタベタに馴れたセキセイインコを飼っていました。
いつも人間と一緒に行動したがるそのインコととても楽しい毎日を過ごした経験が忘れられず、何年たっても家族の話題に上り、一緒に暮らしたことのない息子さえ数々のエピソードを耳にしていました。
さて、昨年3月に退職して無職になり、ほどなく息子もコロナで休校になり、春先から時間の余裕がたっぷりできた私たち。
なんとなく「今なら3時間おきの挿し餌を与えながら、ヒナから手乗りのセキセイインコを育てられるんじゃないか」という機運(?)が高まってきたのです。
およそ1ヶ月の間ペットショップやホームセンターを何度も訪れ、ようやくこの子を育てようと決めた1羽を連れ帰ったのが5月半ばのこと。
何度も通って顔なじみになった店員さんの「この子はよくごはんを食べますよ」の言葉どおり、初日から慣れない環境でもスプーンの挿し餌をパクついてくれた、とても育てやすい子です。
セキセイインコはパ行が発音しやすいという情報を耳にしたので、いつか喋るようになった時に自分の名前も言いやすいようパセリと命名。
このパセリくん(←おそらくオスだと後に判明)が成長するにつれて「鳥とヒトの発達ってむちゃくちゃ似てるんだなぁ」と思い知らされる出来事がたくさん起こるのですが、その話はこれから追々ご紹介していこうと思います。
年始からすっかりハマってしまったものとは?
年始から満喫しています!
今年に入って新しく始めたことのひとつは、VR。
Oculus Quest2という家庭用VRゲーム機をとうとう使い始めました。
発売早々購入はしてみたものの、設定その他で手に負えなくなりそうな気がして、たっぷり時間のある年末年始まで未開封のままだったのです。
Oculus Quest 2—完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット—64GB
- 発売日: 2020/10/13
- メディア: Video Game
思ったほど設定に手間取ることもなく、比較的あっさりと使える状態になったわけですが…、
これがすごい! 想像以上にすごい!
ゴーグルをかぶってスイッチを入れると、あっという間に360度に広がる異空間。
こんなにお手軽にここまでの体験ができちゃっていいの?
もうゲーセンとか行く必要なくなっちゃうかも(まぁ普段行ってるわけではありませんが…)。
初日は無料でできるリズムゲームをダウンロードして親子で遊びました。
最初にプレイしたのは、バーチャルYouTuberキズナアイちゃんが歌って踊る姿を見ながら左右の手に持ったペンライト(コントローラー)を振ってタイミングよくキューブを操作するゲーム「Kizuna AI - Touch the Beat!」。
アイちゃんは可愛いし、コンサート気分で楽しいし、続けて踊れば結構な運動量です。
特に私にとっては、知らないうちにたくさん上肢を動かすことになるので、リハビリ的な意味合いでもかなり期待が持てます♪
結局、いちばんハマったアプリは
私が今いちばん気に入っているアプリは、Beat Saber。
たぶんOculusのアプリで人気最高のものだと思います。アイちゃんのTouch the Beat!のような可愛さはないけど、大きなキューブを左右の剣(スターウォーズのライトセーバーみたいに輝く剣)でタイミングよくバッサバッサ斬るのはビジュアル的にも体感でも心地よく、やはり知らない間に上肢をいっぱい動かせるのが嬉しい。
カスタマイズすれば、自分の好きな曲を使って運動もできると知り、今日1日いじくりまわして手持ちのCDの曲やYouTubeに上がっている洋楽やボカロ曲などいろいろ追加してみました。
息子は、CREEDというボクシングアプリがとても気に入ったよう。
大柄な外国人ボクサーと戦ったりするので、私にはただただ怖いだけ。しかもすぐKOされてしまいます。
でも、以前ムエタイを習いに行っていた息子はちゃんとパンチを打ったらガードの態勢に確実に戻る習性が今も残っているようで、屈強なボクサーを次々倒しています。
コーチにミット打ちの練習相手をしてもらうコーナーもあるので、そこだけは私もまずまず楽しめる感じでした。
もちろん、所詮はデジタルだし五感すべてが味わえるわけじゃないし、体験には限界があるとは思うのです。
その限界はわかった上で、それでも指先だけで操作するパソコンやゲーム機と比べたらずっと全身を動かして遊べるし、特にステイホームだの部活休止だのなかなか外で身体を動かす機会も限定されがちなこの時代には手軽に楽しく運動できるのはなかなかよいかも、と感じています。
まだ不慣れなところもたくさんあるので、もっと上手に活用してみたいと思います。
配布資料を配らない理由。
去年というか先月というか
じつは先月のこと、とっても久しぶりに対面の場で講演する機会をいただきました。
支援者さんに向けて、発達障害特性を持つ親子への関わり方をテーマとした研修。
行政職ではなくなったし(業務としてお受けすると謝金が発生しないので気楽に呼びやすかったはず💦)、コロナの影響もあるのに、それでもお声がけいただけるのはありがたい話でした。
講演の内容は…
「発達障害特性を持つ子どもだけでなく、その親御さんとどう関わるか」というテーマをいただいたので、「そもそも発達障害って遺伝性なの?」という切り口で話をさせてもらうことにしました。
「子どもが発達障害だから、親も発達障害」って枠組みは外してほしかったし、「遺伝する=諦めるべき運命」みたいにも思ってほしくなかったし、もしも親御さんに発達障害特性があったとしても、発達障害特性のあるお子さんとしっかり関われる支援者さんなら発達障害特性のある大人にも上手に関われていらっしゃるだろうと思ったから。
そんなわけで、栄養や運動や愛着、そして先輩や同僚にはちょっと聴かせられないようなお話もたっぷりさせていただきました(笑)。
栄養・運動・愛着などの話の流れの中には医師による診断や処方の重要性は当然ながらほぼ登場しないわけで、全体的に「医療にできることには限界がある、でも医療じゃなくても/ないからこそできることがある」という話。
みなさんの反応はありがたい✨ のですが。
この講演会を企画してくださった方には「攻めますねー!」と驚いていただけたし、聴きに来てくださった方にもとても興味を持って聴いていただけて何よりだったのですが、
「講演内容の配布資料をください」というリクエストは申し訳ないけれどお断りさせていただきました。
私の話全体を聴かないで資料だけ目にする人がいたら、どんなふうに受け取られるか想像もつかないから。
私が医療に限界があると自信を持って言えてしまうのは、自分自身が医療の限界を味わった経験があるから。
どんなにすばらしい医療でも、それは少なくとも「現時点の医療の最高」でしかないし、決して何でも解決してくれる万能なものではない。
このブログには私の個人的体験もいろいろ書いてきましたし別に隠すような話でもないのですが、その部分を配布資料に含めてしまうと資料の前置き部分が異様に長くなってしまって何の資料かわからなくなる…。
それならいっそ配布資料自体を外に出さないほうがいいな、という判断です。
聴きに来てくださった方に、記憶に残った部分だけ心に留めておいていただけたら十分です♥
久しぶりの貴重な機会をいただき、ありがとうございました!
新年初ブログは、考えさせられる本の話。
明けましておめでとうございます♪
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年終盤はブログ更新が滞りがちだったので、また今年は積極的に情報発信していきたいなと思っています。
新年1本目は、こちらの本のご紹介。
発達障害・脱支援道 笑顔と自由に満ちた未来のためにできること
- 作者:廣木道心
- 発売日: 2021/01/08
- メディア: 単行本
いっぱい考えさせられました…
何よりも、著者の廣木先生が本気で真摯な子育てをなさっていることにまず驚きました。
いい意味で、ちょっと空気を読んで「まぁそこは諦めるか…」というところがないのです。
どうしてダメなのか、きちんと物申していかれるのです。
それは決して親のエゴなどではなく、筋が通ってる。
ご自身の言葉では「ブレない軸」と表現されていますが、お子さんの環境づくり・環境選びに正面から向き合ってこられたことがよくわかります。
「子どもにとって、最大の環境は親」
「他人や社会のせいにせず、親自身がわが子と向き合い、治してしまいましょう」
というメッセージは、ブレない軸で子育てしてこられた廣木先生だからこその説得力を持って脳にストレートに飛び込んできます。
そして、反省…
忖度のない廣木先生、福祉業界についてもバッサリ斬り込んでくださっています。
「福祉による囲い込み」は過去に実際自分の担当している患者さんで感じたこともあったので、悲しいけれど頷けてしまう話。
(そのときは、本人と両親と話し合ったうえで、心ある支援者さんに事情を説明して動いてもらい、あっという間に一般企業への就労につないでいただきました。)
子どもたちやご家族と福祉サービスとの橋渡し役をする立場としては、とても気をつけないといけないところ。
そして、医療にもしっかりダメ出しをいただきました💦
患者さん本人に話しかけて確認するふりをして、医師は結局処方するだけ…と。
痛いところを突かれた思いです。気をつけなくては!
発達障害特性を持つお子さんをしっかり上手に子育てされてきた親御さんの言葉として、疑問を感じながら数々の福祉機関で働いてこられた支援者の言葉として、現在子育て真っ只中の親御さんにも、自分のありかたを考えてみたい支援者さんにもとても大切な情報を届けてくれる1冊だと感じました。
ぜひ読んでみてください!!