ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

親の意識改革とこどもの準備性と。

師も走る年の瀬,息子の通う小学校も冬休みに入りました。 今年の4月からこのブログを書き始め,話題はあちらこちらに跳んだりもしていますが「こどものこころをのびのびすくすく育てる,発達を支え促す」ことを中心テーマに据えるということは変わらずに続…

武井壮さんが教えてくれた大切なこと。

ちょっと前のこと,息子と一緒に「マツコの知らない世界」の録画を観ていました。 その日のテーマのひとつが「学校では教えてくれないスポーツの世界」。 ゲストは「百獣の王」でおなじみの武井壮さん。 特定のスポーツを一途に練習してきたわけじゃなく,で…

けん玉界の神さま的存在の秘密。

我が家にけん玉ブームが到来してから,はやくも1か月が過ぎました。 nao-chun.hatenablog.jp 前回は息子の悩みの種であるもしかめのことを書きましたが,バランスボールに腰かけて弾みながら練習するなど気負いなく続けているうちに膝を使って衝撃を和らげる…

お母さんたちに,「神話」に惑わされないでほしいから…

このたび,また専門医ママシリーズに新刊が登場しました! それは,今日11月26日発売の「産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK」。 ご存知産婦人科医ママこと宋美玄先生と,小児科医ママこと森戸やすみ先生の共著です。 授乳ってお母さんと赤ち…

子どもが自立できる教育って…?

先日書店で偶然見つけてそのタイトルに心を惹かれたので,岡田尊司先生のご著書「子どもが自立できる教育」を読みました。 岡田先生は大阪府でご開業の精神科医・児童精神科医。 それなのに(いや,きっと「だからこそ」ですね)教育に強く関心を持って,教…

けん玉と息子:興味を持った技,そしてスランプ。

私のけん玉熱を見て,けん玉に興味を持った息子。 やはり大皿から練習を始めました。 けん玉への苦手意識歴も抵抗感も少ない彼は,やっぱり上達が早い! 息子専用けん玉を手にしたその日のうちに,大皿を連続17回決めることができ,まぐれっぽいけれどとめけ…

大人になって初めて知った,けん玉の魅力。

ひょんなことから始まった私のけん玉ブーム,じわじわと続いています。 nao-chun.hatenablog.jp けん玉関連のweb記事に「ほとんどの人が人生で1時間もやったことがない遊びだと思っています」という文章を見つけ,私はまさにその「ほとんどの人」のひとりだ…

身体を使った,新たな楽しみを見つけました。

先週のこと,小児科医の友人がとってもかっこいい特技を身につけていることを知りました。 それは,けん玉。 玉だけじゃなく,けんも同時に放り投げるような空中技も繰り出していて,ビックリ! 森嶋勉先生のご著書「伸ばそう!コミュニケーション力―不器用で…

昼休みにあんまり遊べない,そのわけは…?

またまた,小学校の休憩時間の話。 別のお子さんとお話をしているときのこと,「20分休憩はいいけど,昼休みはあんまり遊べなくて」という悩みを打ち明けてくれました。 その子のネックは宿題ではなくて,給食。 給食を食べ終わるまで休憩に入れない,という…

やり残した宿題…いつやるの?

小学校の休み時間の過ごし方のことを診察室で話していて,気になったことがいくつかありました。 「休み時間はオニゴ(鬼ごっこ)とか,外で遊ぶが好き!」と答えてくれたお子さん。 「でも,大抵は宿題のプリントするので潰れるんでしょ?」とお母さん。 そ…

からだの設計にミスはない!

栗本啓司先生が繰り返し読んでいらっしゃる本だと知って, nao-chun.hatenablog.jp この本を読み始めました。 橋本敬三先生の著書「からだの設計にミスはない」。 サブタイトルに「操体の原理」とありますが,どうやら「操体」というのは他者が強制するので…

こどもの算数の力って,どうしたら伸びるの?

赤ちゃんは母国語をどうやって身につけるのかを知りたくて読んだ本にはたくさんの文献が紹介されていたのですが,あとがきにちょっと登場した研究結果がとても面白そうだったので英語論文を探して読んでみました。 「就学前のこどもの数学的知識:先生の『数…

ヒトはどうやって母国語を身につけるの?

最近,ふとしたことから「ヒトはどうやって言葉を身につけるのだろう?」と考えるようになりました。 外国語学習の話ではなく,赤ちゃんが母国語を習得する過程のことです。 私はいつの間に母に言われていることがわかるようになり,いつの間に耳の立った小…

いつも読んでくださるみなさまに,ちょっとお知らせです。

シルバーウィークを挟んで少し更新の間が空いてしまいましたが,前回でちょうど「ここのすラボ」を始めて100個目の記事でした(注:投稿後に非公開にした記事があるので,ここまでで100記事になっていないのですけど…)。 100記事に達するまでノンストップで…

3度目の漢字学習に,またもや試練が!

20日に一度やってくる,公文国語の漢字学習。 nao-chun.hatenablog.jp 先日3度目のサイクルが巡ってきました。 これまでは漢字ばかりを書く日の前日は漢字の「よみがな(音・訓)」ばかりを書く課題だったのですが,やはり段々難しくなるせいかこのたびは前…

コンディショニングと1分間集中トレーニング

栗本啓司先生のコンディショニングを終えていろいろ感じることがあって。 nao-chun.hatenablog.jp どうすれば栗本先生みたいに相手の身体をうまく感じ取って適切に介入できるようになるんだろう…と考えていたとき,まるでそれを見透かされたように先生からこ…

コンディショニングを学んで,考えたこと。

少し前のこと,栗本啓司先生(ご著書はこちらとこちら)にコンディショニングを教えていただく機会がありました。 お聞きしたいことをあれこれお尋ねして,実際にボディワークも体験させていただいて…。 診察室でお会いする患者さんたちや親御さんたちに還元…

繰り下がりをメモしない理由を知りたい!

公文を始めて,まず息子がつまずいたポイントは引き算の繰り下がりでした。 nao-chun.hatenablog.jp 繰り下がりに苦しみながら問題を解く姿を見ていて,あれっ? と思うことがありました。 「斜めに線を引いて数字を書き換える」という作業をしないのです。 …

非認知能力と実行機能と。

中室牧子先生の「『学力』の経済学」を読んで,息子の非認知能力を鍛えてやる方法があるならば今からでも取り組ませてやりたい,と思ったのですが…。 幼児教育が伸ばしているものは非認知能力であり,低年齢のうちにこどもの教育にお金をかけたほうが費用対…

早期教育が本当に伸ばしてくれるものはIQではなくて…?

以前記事で触れた中室牧子先生の「『学力』の経済学」の内容にはとても驚かされたのですが, nao-chun.hatenablog.jp 今日もそのなかのひとつをご紹介します。 まず,幼児教育プログラムを受けたこどもたちは受けていない子と比べてIQが高くなる…それはそう…

公文と学校の両立,どうしよう?!

息子が公文を始めたタイミングは,夏の体験学習。 nao-chun.hatenablog.jp 夏休みはたっぷり時間もあって,朝のうちに公文の宿題を済ませるのが習慣になっていました。 いざ学校が始まると当然朝から登校することになるわけで…さて,公文にはいつ取り組んだ…

ワーキングメモリを楽しく鍛える,可愛いゲーム。

先日,ワーキングメモリに関する講演会に参加したときのこと。 講師の先生がとても気になるこども向けのワーキングメモリトレーニングゲームを紹介されていたので,早速その日のうちにPCで検索して購入しました。 それは,「Hoppla-Hopp」というドイツ製のゲ…

再びやってきた公文国語の漢字学習,そして…。

公文の宿題を毎日1教科10枚ずつ進める息子にとって,国語で漢字の書き取りばかりをする日が20日に一度訪れるのは避けられない仕組み。 nao-chun.hatenablog.jp 約40日にわたる「夏の体験学習」のあいだに再度漢字の書き取りばかりの日が巡ってきました。 そ…

国語にも! また襲い掛かった公文の試練…。

夏の体験学習で算数と国語の教材を見ていてわかったのですが,算数はプリント200枚ごとにおよそ1学年分,国語はプリント200枚ごとにおよそ半年分のペースで構成されているようです。 (実際には厳密に学年で区分されているわけではなく,少しずつ復習や予習…

早速編み出されたスランプ克服の極意とは?

夏休み中に息子の公文生活を襲ったスランプ。 どのくらい続くだろうと心配していたら,翌日の夕方のこと,仕事から帰った私に息子は晴れやかな顔でこう言いました。 「公文をラクにやる方法を思いついてやってみたらうまくいったよ♪」 …前日とのギャップが大…

公文にも訪れる試練…。

息子が公文を始めて,約1カ月。 本当に少しずつ無理なく難易度が上がっていく教材なので,毎日の宿題を順調に解き進めることができていたのですが…。 やはり訪れました,スランプの壁。 まだ引き算の繰り下がりが得意じゃないので,桁数がちょっと増えるだけ…

公文のシステムに,親子でハマる。

息子の公文,夏休みは算数と国語の2科目をすることにしました。 本人は英数国全部やりたいと言ったのですが,いっぺんに大きな負担が掛かって嫌になってもいけないし,科目が増えるとそれだけお金もかかるので(笑)いつか英語を増やすとしてももっと後で考…

夏の体験学習といえば…?

公文を息子に進めてみようと思ったタイミングは,ちょうど夏休みに入る少し前でした。 近くにある公文の教室を場所や開講時間を調べ,息子が通えそうな教室も見つけて…。 息子に「夏休み,時間もあるし『公文』に通ってみない?」と聞いてみたところ,意外な…

こどもに合った教育の場を検討した結果は…コレだ!

先取り学習や早期英才教育にはやっぱりちょっと腰が引けつつも, nao-chun.hatenablog.jp 息子に少しでも早いうちから新たに教育を受けられる場を与えてやることを積極的に検討し始めたとき, nao-chun.hatenablog.jp まず思い出したのはこどもの実行機能を…

「『学力』の経済学」が教えてくれたデータに慌てる…!!

先日,専門医ママシリーズ仲間である宋美玄先生が紹介されていた中室牧子先生のご著書,「『学力』の経済学」を読んでみました。 経済と名のつくものにとにかく疎い私ですが,教育に関係するといわれたらがんばって読むよりほかありません。 はたして,これ…