ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

新年初ブログは、考えさせられる本の話。

明けましておめでとうございます♪

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

昨年終盤はブログ更新が滞りがちだったので、また今年は積極的に情報発信していきたいなと思っています。

新年1本目は、こちらの本のご紹介。

いっぱい考えさせられました…

何よりも、著者の廣木先生が本気で真摯な子育てをなさっていることにまず驚きました。

いい意味で、ちょっと空気を読んで「まぁそこは諦めるか…」というところがないのです。
どうしてダメなのか、きちんと物申していかれるのです。

それは決して親のエゴなどではなく、筋が通ってる。
ご自身の言葉では「ブレない軸」と表現されていますが、お子さんの環境づくり・環境選びに正面から向き合ってこられたことがよくわかります。

「子どもにとって、最大の環境は親」
「他人や社会のせいにせず、親自身がわが子と向き合い、治してしまいましょう」

というメッセージは、ブレない軸で子育てしてこられた廣木先生だからこその説得力を持って脳にストレートに飛び込んできます。

そして、反省…

忖度のない廣木先生、福祉業界についてもバッサリ斬り込んでくださっています。
「福祉による囲い込み」は過去に実際自分の担当している患者さんで感じたこともあったので、悲しいけれど頷けてしまう話。
(そのときは、本人と両親と話し合ったうえで、心ある支援者さんに事情を説明して動いてもらい、あっという間に一般企業への就労につないでいただきました。)

子どもたちやご家族と福祉サービスとの橋渡し役をする立場としては、とても気をつけないといけないところ。

そして、医療にもしっかりダメ出しをいただきました💦
患者さん本人に話しかけて確認するふりをして、医師は結局処方するだけ…と。
痛いところを突かれた思いです。気をつけなくては!

発達障害特性を持つお子さんをしっかり上手に子育てされてきた親御さんの言葉として、疑問を感じながら数々の福祉機関で働いてこられた支援者の言葉として、現在子育て真っ只中の親御さんにも、自分のありかたを考えてみたい支援者さんにもとても大切な情報を届けてくれる1冊だと感じました。

ぜひ読んでみてください!!