ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

お祭り騒ぎで終わらないでほしいこと。

今日から息子は夏休みが明けて学校再開です。

この時期、子どもの自殺を心配する声がメディアでたくさん上がるようになりました。

学校に通うことがしんどい子どもたちがいる、と気遣ってもらえていることはとてもありがたいと思います。

子どもの頃、「ああ、学校イヤだな」と思ったことのある大人、結構多いと思うんですけどね…。
みなさん、そうでもないんでしょうか。

猫にゃーさんもご自分の経験をシェアしてくださっています。

私自身も、特に身の危険を感じるようないじめなどを経験したわけではなかったのですが、学校生活がいつもバラ色に楽しかったというわけでもなくて、猛烈に行きたくない時期がありました。
逆に休む勇気がなかっただけなのかも…と今になって思います。

さて、ちょうど昨日職場の回覧物で今月発売されたこの本のことを知りました。

しょこたんさんらしい、ストレートなタイトルとビビッドな表紙がバッと目に飛び込んできますね。

学校生活で経験した壮絶ないじめ体験を書いてくださっているようです。

早く見つけて、待合室の本棚に置いておきたかったな…。
遅ればせながら読んでみたいと思います。

そして、「子どもの自殺が多い9月1日(あたりの日付)」に限らず、学校生活でつらい思いをしている子はずっとつらいんだということに、大人の私たちは絶対に忘れずに気を配っておかなくては! と声を大にして言いたいと思います。

子どもからのSOSは、1年365日、いつ発せられるかわからない。

9月1日子ども自殺予防キャンペーンがただのお祭り騒ぎで終わらないことを、切に、切に願っています。