ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

ちょっとドキドキ!? 男子校に潜入してみて気づいたこと。

男子校に潜入してきました!

男子を育てることについてあれこれ考えている真っ最中、男子校に堂々と潜入する機会を得ました。

そう。
この時期の定番行事,文化祭。

息子が友達と文化祭を観に行くのにかこつけて、私もちゃっかり校内に足を踏み入れることができてしまうのです。

昨日今日とのべ3校訪問することになり若干疲れたのですが、やっぱり百聞は一見にしかず。
現役の中高生の頃はわざわざ男子校の文化祭に出向くほどリア充でアオハルな生徒ではなかったので,こういう機会に直接男子校の生徒たちの学校生活の様子を垣間見ることができてとても興味深かったです。

男子校のよさ,わかった気がする…

世の中は男性と女性が共存する場なのに,わざわざ男子だけ集めた教育の場を設けるのってどうなんだろう? と何となく割り切れない思いでいたのですが,今日会うことのできた男子たちはみんなのびのびしているように見えました。

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なかなかマニアックな関心事に特化した催しや展示もたくさんあって,女子の目にはちょっと「えっ,そんなの好きなの…?」と見えてしまいそうなものもあるのですが,彼らはそれをお互いに「あいつはああいうのが好きな奴だから」と寛容に受け入れている感じがどことなく漂っているんです。

女子たちの目を気にして「女子たちの手前,『あの趣味はダサい』『俺はあいつらとは違う』ってポーズをとっておいた方が無難だろう」という無駄な排斥をしなくてよいというのは案外大きいことなのかもしれません。

女子の場合は,たとえ女子だけの集団を作ったとしても他集団とのギスギス感が生じやすいような気がするのですが,もしかしたら男子同士は女子同士ほど排他的ではないのでしょうか。
まぁ,文化祭という場面では明確に見えないだけかもしれませんが…。

それぞれの校風が浮かび上がるなかで

それぞれの学校で行われる催しや展示、パンフレットに載っている校長先生が挨拶には学校ごとのカラーがにじみ出ていて、日頃生徒たちがどういう方針で教育を受けどんな雰囲気で過ごしているのかなんとなく伝わってくるのがすごく面白く感じられました。

今回行ってみた学校のひとつで配られたパンフレットには、校長先生からのこんなメッセージが載せられていました。

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この学校、日頃からスマホ持ち込みOKらしいのです。

校内で過ごす間、生徒たちがスマホをどんな風に使っているのかとても関心を持ってキョロキョロじろじろ見ていました。

びっくりするほど手元でスマホを構えている生徒は少なくて。

4-5人、スマホを構えている男子生徒に出会いましたが、彼らが見ていたのは文化祭の出し物の場所確認。
友達と歩きながら「××部はほら、4階だろ?」とか言いながら移動していくのでした。

ひとりでスマホゲームをしている男子なんて皆無。

やっぱり日頃から使い方を練習している成果の現れなのかもしれません。

校内スマホ持ち込みについても考えさせられる貴重な機会でしたし、校長先生の教育方針が生徒たちにしっかり届いていることが窺えてちょっぴり嬉しくもなりました。

あちこち歩き回りすぎて足が棒のようになりましたが、楽しく潜入させていただけてとてもありがたい連休となりました。

今度は女子校のこともいろいろ考察してみたいなぁ、と思っています。