NHK「あさイチ」、かぶりつきで録画を観る。
NHK「あさイチ」を録画で観る
勤務時間中だったので、録画しておいて帰宅してからかぶりつきで視聴しました。
想像どおり、とてもとても興味深い内容でした!!
昨年度新設された、画期的な全寮制県立中高一貫校のことは噂には聞いていたけれど、県立高校の図書館改革のことは今回の番組で初めて知りました。
横浜市で校長をされていた時代に図書館改革をなさったことはこちらの本で読んだ記憶があります。
職場の待合室の本棚にも置かせていただいています(今はKindleしか購入できないのかな?)。
「教育のチョイスを増やしたい」
平川教育長の言葉でとても心に残ったのは、「教育のチョイスを増やしたい」というもの。
現行の教育で普通に適応できている子はたくさんいる。
でも、それではうまく学べない子もいる。
現行教育はそれがベストだから存在しているわけではないし、違うスタイルを選択したい人が別のものを選べるような選択肢はしっかり用意しておきたい、…というお話。
診察室で公立校の先生方のお話を聞いていると、まだまだ「この学校の言うこと・やることが正しい! 絶対従うべし!」と思っている先生が多い印象を受けます(もちろん、そうじゃない先生にお目にかかったこともありますけど!!)。
平川教育長のような、教育というものをもっと幅広く捉えるような考え方が学校の先生方にまで浸透すればいいなぁ…と思います。
ずっと気にしてきた「公立高校入試改革」
番組の中で、広島県の公立高校入試改革にも話が及びました。
内申そのものをなくすことはできない。
でも受験における評価の20%しか占めないようにする、出欠席日数も記載しない、…と。
そしていちばん気になっていた面接については「面接ではない」と明言してくださいました。
自己表現カードを用いて、これまで自分が頑張ってきたことなどを伝えてほしいのだ、と。
人前で話すのが苦手な子どもたちには、それでもまだ辛いかもしれませんが、自分の好きなことをカードや作品などを持ち込んで語れるなら、少しは緊張も和らぐかも?
全員が入試で面談を経験するのであれば、場面緘黙の生徒さんにはどんな対応をしていただけるのかを3年後までにハッキリ知りたいなぁと思います。
教育委員会の改革
平川教育長、「教育委員会の堅い雰囲気を変えたい」とおっしゃっていました。
教育委員会の中に足を踏み入れたことはないのですが、たまーに会議などで「中の人」とお会いすることはあって。
…とっても真面目な雰囲気の方が多いですね、たしかに。
「脱・上意下達」、立場の上下関係なくオープンフランクに意見を交わせる組織にしたいというお考え、とても素敵だなと思いました。
(上意下達を「上意げたつ」と思い込んでいたことをここで告白しておきます…)
教育委員会の中の上意下達の雰囲気は、教育委員会と職員室との関係、職員室内の雰囲気、先生と児童生徒との関係に繋がっていきますもんね!
そして、さり気なーく仰っていた、「校長をやっていたときに『教育委員会なんて要らなーい』と思っていた」というひとことが頭から離れません。
学校が学校や地域ごとにそれぞれの考えで子どもたちのニーズに応じて意欲的に運営されて、オランダのような教育先進国のように教育委員会が必要となくなる日が日本にいつか訪れるのかもしれませんね。