文科省は変わった。学校はどうだ?
自宅学習の出席日数カウント問題
ちょっぴりターミネーター風のタイトルで始めてしまいましたが、ちょうど昨日のYahoo!ニュースにこんな記事が出ていました。
(記事が削除されたときのために一部スクショしました。)
通常の公立学校でなくシュタイナー教育を実践している学校を選びたいと思うお子さんや親御さんがいらっしゃるのはとても理解できます。
シュタイナー教育は、低学年は授業数少なめで高学年になるとぐっと授業が多くなる設定だったり、芸術表現・想像力・手や身体を使った活動などが豊富でただ一方的に先生から教わるだけじゃない主体的な学びの時間も多かったり、学びのスタイルは公教育とはちょっと違うようです。
(と、こちらのマンガで知ったばかりのことの受け売りで書いてみました。)
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でもそういう学び方のほうがわが子に合っていると感じる親御さんは絶対いらっしゃるだろうし、私だって正直興味津々で、もしも身近にそういう選択肢があったら息子を通わせることをきっと検討したと思うし。
ただ現実には、まだまだオルタナティブ教育選択へのハードルは高いのですね…。
文科省の姿勢は変わりつつあるのに
冒頭のYahoo!ニュースの中にもあるように、2019年10月には「不登校の子が学校復帰を希望しなくても在籍校を出席扱いにできる」とする通知を出しています。そのことは以前記事にもしました。
私の知っているお子さんの中にシュタイナー教育で学んでいる人は残念ながらいないのですが、毎日学校に通う代わりに国内のいろいろな大会で賞を獲るレベルの高い技術を磨いている小学生のお子さんがいらっしゃいます。
お子さんも親御さんも信念を持ってその過ごし方を選択しておられ、「学校には行かない、その代わり自宅学習はきちんとする」というルールのもと、通信教育で学年相応の学力も身につけ学校からの課題プリントは必ず提出するという生活を続けています。
そのお母さんも文科省の新しい通知の存在をご存知で、担任に「わが子の頑張りを出席日数としてカウントしてもらえないだろうか」と交渉されたそうです。
すると後日、親子で校長室に呼ばれ「出席日数としてカウントするには、条件があります。あなたは学校に来るつもりがありますか? お父さん、お母さんは学校へお子さんを来させるつもりがありますか?」と聞かれたとのこと…。
学校側の意識改革が待たれます
だから、出席日数の換算に再登校の意思は関係ないのに!!…
先日お母さんからこの報告をお聞きして、一緒に残念な気持ちを分かち合いました。
せっかく文科省がこれまでの通知を全て無効にしてまで新たな文言で学校に呼びかけてくれているのに、学校の方がまだその新しい通知の内容にシフトチェンジできていないようです。
ご両親で新しい通知の内容を先生方と一緒に確認してこられたそうなので、これからお子さんにとってよい判断が出るといいなぁ…と思って見守らせていただいているところです。
公教育でも、そうでない教育方法でも、子どもたちが自立した大人になるために、自分に合ったスタイルの自分にとって必要な学びを自由に選べる時代に早くなればいいなぁ、と願っています。