ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

PMSの「痛み」症状、なんとかしたいなら…?

PMS対策、もっと知ってほしい!

これまでときどきご紹介してきた、PMSへの対処法。
今日は第3弾、主に痛み対策の話です。

参考にしているのはこちらの本。

まずは「よく食べろ」= Eat Well、とあります。

動物性脂肪が少なく食物繊維の多い食事がPMSに有効かどうかはまだ検証が不十分だが、「低脂肪のベジタリアン食が体重を減らし、月経期の不快さや期間を縮小し、PMS症状の期間も短くする」という研究結果がある。

高脂肪を避けること、肥満体型にならないことがPMS予防には重要なようです。
もちろん、ジャンクフードは厳禁ですね。以下のように書かれていました。

ジャンクフードが食べたくなるのは自分を大事にできていないからかも。ジャンクほーどを食べると余計に気分が下がる。食事は1日数回、小分けにして食べよう。悪い脂肪、塩、精製糖を減らし、食物繊維を増やすことを意識しよう。

「何をやめるか」でも精製糖質と塩分は控えよう、と書かれていましたね。
食べるものにはしっかり気を遣ったほうがよさそうです。

激しい痛みを短縮する

痛みなんてないほうがいいに決まってる! この項目はかなり詳しく説明されています。早速行きましょう♪

月経に関連した痛みは、とても軽微な人から動けない・仕事を休まないといけないレベルまである。

腹痛だけでなく、頭痛、嘔気嘔吐、下半身を切り離したい衝動など。月経中もPMS中もある。痛みが始まる前に予防したい。

一般的な医療では消炎鎮痛剤を勧めるが、効かない人が5人にひとり。痛みがひどい場合は経口避妊薬も勧められるが、有効という根拠はほとんどなく、副作用もある。

薬の副作用のない自然な代替手段としては、まず運動。水もしっかり飲む。マッサージやヨガなどでストレスが軽減できる人も。お風呂や温熱パッドであたためて筋緊張をゆるめることはイブプロフェンアセトアミノフェンと同等以上によい。

睡眠もたっぷりとる。鍼治療もいい。オルガスムで痛みが和らぐかも。

マグネシウムの有効性も指摘されている。ナッツや大豆、ホウレンソウなどの青菜類に含まれているが、1日推奨量300mg以上には達しない。食品に加えて300mgを1日2回から始めよう。硫化マグネシムを含むバスソルトが筋肉を弛め痙攣を減らす。眠りやすく、日々の忙しさにも立ち向かいやすくなる。エプソム塩(硫化マグネシウム)のお風呂がにきびや痛みを和らげることはおばあちゃんの代から知られている。

マグネシウムと同量、1日600mgのカルシウムも一緒に補おう。1日1200mgでPMSの痛みが和らいだという研究もある。

ビタミンEもよい。月経開始予定日2日前~月経3日目まで200IUを1日2回摂ると痛みが減る。チアミン(B1)を1日100mg摂ると月経困難症を取り除ける。鉄とナイアシン(B3)を摂るのも、単体でω3脂肪酸を摂るのも同じくらいPMSの腹痛を和らげる。毎日B6を200mg摂るのも有効。

安全で自然な栄養ベースの代替療法で薬の使用量をゼロに近づけられるし、腹痛や月経から抜け出せるだろう。

たしかに、一般的には痛みを我慢せず鎮痛剤を飲むようアドバイスされることが多い気がします。産婦人科医の先生方はピル・経口避妊薬の処方もされるのかもしれませんね。
運動・給水・身体を温める・よく眠る、は誰でもすぐ実行できそう。
ビタミンを摂るならB群(1・3・6)とE、そしてω3脂肪酸、ミネラルはマグネシウムとカルシウム。マグネシウムはエプソム塩を浴槽に入れて入浴すれば、身体を温めつつマグネシウムの経皮吸収もできて一石二鳥ですね!

頭痛を終わらせる

今度は頭痛に特化した話です。

頭痛の程度は、軽い首の痛みから数日続くひどい偏頭痛までさまざま。

女性は男性より偏頭痛に悩まされる確率が数倍高く、何百万人が月1回以上の偏頭痛をもつ。

1日360mgのマグネシウムを摂取していた女性は、月経時の偏頭痛とPMS不定愁訴の緩和を経験したという研究や、マグネシウムを摂る人は偏頭痛の持続日数が短かったという研究がある。

その他、カルシウム、ビタミンD、クロム、オメガ3脂肪酸、 ビタミンC、ビタミンB2やB3などのビタミンB群も頭痛を止める役割を果たすかも

脱水もよくない。コップ1-2杯の水を飲んで様子をみよう。

空腹、睡眠不足、ストレス、不安、天候の変化、チョコレート、アルコール、グルタミン酸ナトリウム、硝酸塩など人それぞれトリガーがあるので避けるようにする。ストレスなら、シャワー、お風呂、新鮮な空気や日光、運動、瞑想、昼寝、熟睡、マッサージ、温湿布や冷湿布などすべてが有効。

ホメオパシーも試す価値あるかも。

ビタミンと偏頭痛についてはシリーズ別巻がある。

偏頭痛は女性のほうが数倍起こりやすいなんてちょっぴり不公平な気もしますが、これだけ「打つ手」があるならいろいろ試す甲斐がありそうですね。
ここでもマグネシウムが大きく取り上げられているのは注目すべきことかもしれません。いろいろなビタミンに手を出すのはちょっと…と思う人は、マグネシウムを摂ること水をこまめに飲むことから始めるのがお手軽かもしれません。
そして気になるワードは「人それぞれトリガーがある」というところ。偏頭痛の誘因は人によって違うんですね!! こういうものがトリガーになることが多いんだ、ということを頭に置いて、自分自身をよく観察して偏頭痛のきっかけになるものを試しに避けてみるという試行錯誤がとても大事になってくると思います。
セルフ人体実験で「犯人」をしっかり見極められますように…!