ふと、自分の過去を振り返ってみる。
Kindle本を書いてから考えていること
初めてのKindle出版をしてみよう、と思い立ったのが今年の5月8日。
Amazonで発売開始に至ったのは6月22日。
おかげさまでたくさんの方に読んでいただいています。ありがとうございます♥
内容は、日頃診察室で話していること
児童精神科って
- 実際に通っている人の経験談を聞きにくい
- 予約してもなかなか診てもらえない
ために、敷居の高い得体の知れない場所になってしまっているなぁ…と感じていたので、もっとカジュアルに受診していただけるように(あるいは「そんなんだったら受診しなくてもいっか」と思っていただけるように)一体どんなものか少しでも知っていただきたくて書いたのがこの本。
予約から初診までの章は、実際に予約の電話をくださったお母さんにお電話口で私や元同僚がよく説明させていただいていた内容だし、診察が始まってから終結までの章も診察室で実際にお母さんから質問されたことにお答えしていた内容を書いてみました。
書いてみて気づいたのですが…
なので、私にとっては、ここに書いたことはごくごく日常の診療の姿。
でも、それを一歩引いて改めて自分で読んでみると…、
私って、医師のプライド持ってなさすぎじゃない?!
って、ちょっと思えてきました。
実際、文中にも「こんなこと言ったら他の医師からお叱りを受けるかも」みたいな件が何カ所か登場するんですけどね。
まぁ、本の中だけ「医師っぽく」気取ってみても仕方ないので、素の臨床姿勢を晒したことには何の後悔もないのですが、じゃあどうして今みたいな姿勢になったのかな…と振り返ってみると、思い当たることがいろいろ出てきて自分でもなんだか面白くなってきました。
子どもが成長する過程で人格形成されていくのと同じように、私もこういうことがあって医師としての人格が作れられていったのかな…って。
きっとみんなそうなんですよね。
会社勤めの営業さんも、自営業のコックさんも、大人になるまでに、そして仕事を始めてからもいろんなできごとがあって、今のお仕事の姿勢に辿りついてるはず。
そんなことを改めて考える機会が持てたことはある意味貴重だったかもしれません。
みなさんも「どうして今、自分はこんな姿勢で物事に取り組んでいるんだろう?」って考えてみたらきっといろいろな発見があって面白いと思うので、お時間のあるときにぜひ振り返ってみてくださいね。
オススメです♪