ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

初診待機期間を有効活用できないかな?

最近ぼんやり考えていること

まぁ普段からぼんやりとはしているのですが、ちょうどいろんな転機を迎えながら、漠然と考えていることがあります。

シンプルに言えば、

児童精神科医は少なく、初診までの待ち期間はたいていどこも長い。
           ↓
受診するまでの期間、自宅でできることをやってもらったらいいんじゃないの?

という話。

本当に医療が必要な人はもちろんいるけれど…

児童精神科医を名乗るようになってから4つの医療機関へ勤めましたが、児童精神科病棟でお仕事させていただいたことはまだありません(普通の精神科病棟で小中高の子どもたちの入院を担当させていただいたことはありますが)。

入院が要るほど調子が悪いお子さんは確かにいる。
でも、外来レベルの困りごとを抱えるお子さんの中にはきっと、通常の医療を利用しなくても回復可能なケースもあるんじゃないのかな、と思うのです。

ひとり読書会で読み続けているあの本を読めば読むほど、そういう思いが強くなるのです。

「医師のくせに」…ですよね。

「医師のくせに、医療より栄養が役に立つって言うの?」というお声が聞こえてきそうです。
決して自己卑下や自虐や医療否定のつもりではありません。

ただ、「予約は3カ月後まで取れないんで…」ってスンと言い放つより、「せっかくお待たせしてしまうこの期間に、ご家庭で試せて、もしかしたら役に立つかもしれない方法にチャレンジしてみませんか?」って提案できたらいいな、とか考えてみたりして。

その待ち期間をどう過ごそうが、タイムリーに診療サービスを提供できないことに変わりはないのですから、栄養に限らず自宅で試せることをご案内するのはせめてものお詫びの気持ち。
それで万が一効果があったら、お子さんやご家族は楽になるし、初診後の治療がスムーズに進んで私も楽(笑)だし、診察を卒業する人が増えれば次の患者さんの初診枠が早く確保できるし、win-win-winだよなぁ…って。

もちろん、害がないことは大前提ですけどね。