10代の女の子にも安心のPMS対策本、出版しました!
ついに「PMS対策本」出版です!
ずっとあたためてきたPMSと生理痛に関する本、とうとう書き上げました。
私にとって、2冊目のKindle出版です。
ちなみに前作はこちら。
前作は自分の日頃の診察室での姿勢や考え、心構えみたいなものをまとめた、まさに児童精神科医として児童精神科受診について語らせていただいた本。
でも今回の内容は、PMSや生理痛。
産婦人科医でもない私が月経に関する本を書くことには大きなためらいもありました。
そりゃだって、門外漢ですからね…。
それでも、この本を書いた理由
門外漢がすみません💦 という気持ちもありながら、それでも私がこの本を書き上げたのには理由があります。
そのひとつは、診察室で10代の女の子たち月経の悩みをお聞きする機会がとても多いから。
不登校や学校への行きづらさを抱えている女の子たちから、PMSや生理痛がつらいと打ち明けられる確率は結構高いのです。
ただでさえ足取りが重くなりがちなところが、月経周期に振り回されてますます登校が億劫になってしまう気持ちもわかりますよね。
不登校など心の困りごとがあって児童精神科にたどり着いてくれた女の子たちにとっては、月経の悩みのために産婦人科に行くよりもそのままいつもの児童精神科でイライラや落ち込みなど心の問題として相談するほうが気持ちは楽なはず。
だってきっと児童精神科に来るのだって最初はためらいがあったでしょうし、せっかくここへ来て話ができるようになったのに産婦人科受診というもうひとつ新たなハードルが登場するとなると、負荷が大きそうですよね。
それなら、産婦人科に行く前におうちで試せるセルフケアをお伝えして、それでも解決しなかったらそのときに改めて産婦人科受診を検討してもらってもいいのかも、と考えるようになりました。
それに、産婦人科をおすすめしたときの、お母さん方の微妙な表情も気になっていたんですよね。
「この子を産婦人科受診させる、ってこと…?」という戸惑い。
そのお気持ちもとてもよくわかるのです。
ますます、おうちで試せるセルフケアはお子さんにとっても親御さんにとっても負担が少ないのでは? と感じるようになったのです。
この本の中には、ものすごくお金がかかるとか、身体に負荷がかかるとか、手技が難しいとか、そんな方法はひとつも登場しません。
それでも、PMSや生理痛を和らげることができる方法があるのをぜひ知っていただきたかったのです。
ちょっぴり小難しいところも
自分で書いておいてナンですが、医学用語なんかもちょいちょい飛び出してちょっと難解な部分があるかもしれません。
月経の問題に対処するには、自分の月経の何がどんな不具合を起こしているのかを把握する必要があるので、どうしても臓器やホルモンや栄養素の話は避けて通れません。
この本を出版する前に数人のおとなの女性に読んでもらって、わかりにくい部分にはかなり修正を入れてきました。
それでも、読んでいただいて「ここ、わかりにくいぞ!」という箇所がありましたら、ぜひAmazonレビューやこちらのコメント欄などで教えていただけると嬉しいです。
疑問にはお答えしたいですし、本文にも修正を加えていきたいと思います。
小さな改訂がしやすいのは、紙の本と大きく違うメリットですね!
みなさんのPMSや生理痛が早く解消されることを心から願っています♪
自分のPMS症状対策にちょっと本気を出してみたら、驚きの結果に。
月経前の自分の症状、もっと改善できるのでは?
診察室で思春期~20歳前後の女の子たちからPMSや月経関連症状のご相談を受けることがあまりにも多いので、必要性と好奇心に駆られてあれこれ本や資料を読むうちどんどん月経関連の知識が増えてきました。
こんなときにはこうすればいいんだな。
あんなときにはああすればいいんだな。
そしてふと気づいたのです。
…もっと私自身のPMS症状に対して、やれることあるんじゃない? って。
プレ更年期の悩みは、思春期とは違うけれど。
もちろん、私自身の月経の悩みは10-20代の女の子たちの悩みとは違います。
でも、月経周期のメカニズムがわかると、各論として取るべき対策は微妙に違っても、基本的には「プロゲステロンを増やし、エストロゲンを抑える」のが基本だということが見えてきます。
プロゲステロンを補ったほうがよいのは、Lee博士の書籍でも読んでいましたし、
実際天然プロゲステロンクリームでホルモンを補い、不眠の改善も実感していました。
思春期とは違って、プレ更年期にはある程度健康体でもプロゲステロンが自力で分泌できなくなるのが必然なわけですが、プロゲステロンを外から補う他にもビタミンやミネラルやハーブの力を頼ってみてもいいのではないか、と。
改善の余地、本当にあった!!
実際、自分の身体で試してみたら主に次のような違いが体験できました。
- 頭痛を感じたときビタミンB6 100mgとマグネシウム250mgを飲むと、15分程度で治まった。
- イワベンケイを黄体期に毎日1錠ずつ飲んでいると、月経開始までの点状出血がまったくみられず、黄体期も14日以上継続した。
この間、以前から愛用している天然プロゲステロンクリームは今までどおり使っていたのですが(最近はNOW社のものがプッシュタイプで便利だし基材のベトつきも少なくてお気に入り♪)、それだけでは解決しきれていなかったマイナートラブルにもまだまだ打つ手があったのだと実感できたのです。
やはり、知識は力。
たったこれだけのことで憂鬱な悩みが消えてくれるなら、試してみないともったいない!! と心から思います。
閉経が近づく母親世代も、卵巣機能が未熟な子ども世代も、女性なら月経の悩みは避けて通れないもの。
気軽に試せて効果が得られやすくてリスクの低い対処法をたくさんの人に知っていただけたら、そしてお家でのほんの少しの試みで月経の悩みが軽減することを体験していただけたらいいなと思っています✨
こちらの児童精神科受診ガイドみたいに書籍にまとめてみようかな…
カゼイン由来のモルヒネ用物質を回避しつつ、おいしいものを食べたい!
カゼインを避ける生活
遅延型アレルギー検査でカゼインへの反応が高いとわかったのが先日。
グルテンとカゼインは外因性モルヒネに変化するから避けたほうがいいかもと思っていましたが、検査の結果からいよいよカゼインを避けようと思うようになりました。
最近、月経について詳しくなりたくて、新たな書籍を読んでいます。
Period Repair Manual: Natural Treatment for Better Hormones and Better Periods
- 作者:Briden ND, Lara
- 発売日: 2017/09/14
- メディア: ペーパーバック
カゼインの中でも、通常の牛乳に含まれるA1型カゼイン(A1βカゼイン)がカソモルフィンになったり、ヒスタミン過敏性を引き起こしたりするのだとこの本で知りました。
ヤギや羊の乳、さらにはジャージー牛の乳に含まれるのはA2βカゼインで、このA2βカゼインはカソモルフィンには変換されないのだ、と。
ホルスタイン牛乳とジャージー牛乳、そんな違いがあるのかぁ…。
じゃあ、ジャージー牛乳なら摂ってもいいってことかも?
隣県はジャージー牛で有名だった!!
牛乳とアーモンドミルクを控える決意をし、豆乳ヨーグルトは口に合わないと知った今、次に試すべきはジャージー牛乳だ!
…とその気になった途端、行きつけのスーパーにジャージー牛乳で作られたヨーグルトが普段から陳列棚に並んでいたことに気づきました。
遅延型食物アレルギーを知ってから起こしたアクション
新たなたんぱく源を開拓したい!
遅延型アレルギー検査でカゼインはともかくホエイと卵黄・卵白に強く反応していることが判明。
まず考えたことは、
どうやってたんぱく質摂取を落とさずに避けるべきものを避けるか?
という問題でした。
お肉類はこれまでもしっかり食べるようにしてきたし、ヤギのチーズは嫌いじゃないけど大量に食べるのは現実的じゃないし、こうなったら
植物性たんぱく質で補う!!
しかないかな、と。
おためし① 豆乳ヨーグルト
近所のスーパーで通常の品ぞろえとして置いてあった豆乳ヨーグルトを初めて買ってみました。
お味は…えーっと…、
たぶん、もう買うことはないと思います(笑)。
大豆に由来するのか使われている植物性乳酸菌(お漬物の菌?)由来かよくわからないクセがありました。
ただ、従来のヨーグルトの気持ちで食べるとおかしな気分になりましたが、十割蕎麦にひきわり納豆とヨーグルトとめんつゆを混ぜて和える納豆蕎麦に使った時には何の違和感もなかったので、さすがに納豆と豆乳の相性はバッチリ!
超絶おすすめ♥ という評価ではなかったので、パッケージ写真は自粛させていただきます。
おためし② 玄米×えんどう豆たんぱくを使ったプロテイン
Amazonで見かけた、玄米×えんどう豆を原料としたプロテイン。
チョコ味と抹茶味がありましたが、抹茶のほうを購入しました。
普段使いのULTORAホエイプロテインと同じように水200mlに付属スプーン2杯強入れたら、ちょっともったりしたテクスチャに…なんというか、ダイラタンシー現象が起きそうなもったり感。
水を300mlに増やして、さらに氷も加えてシェイカーで振ったら結構サラッとして飲みやすくなりました。
抹茶味なのに、そこはかとなく漂うきな粉っぽさ…やっぱり豆だから?
苦手な味ではなかったのですが、お値段は割高で、このプロテイン一本で続けていくのはさすがにためらわれます。
でも選択肢はひとつ増えたかも!
引き続き、植物性たんぱく質へのチャレンジを続けていきたいと思います。
これぞポストコロナ?! 初めてのWeb学会参加。
初のWeb学会体験
精神科関連ではおそらく一番大規模な学会、日本精神神経学会。
今年はコロナの影響でWeb開催となりました。
5年のうち2年は参加しようと思っていて、移動時間や旅費の関係から西日本開催の年に優先的に参加してきたのですが、今回は福島県。
残念ながら参加を見送るつもりでしたし、9月の学会開催日を休診にもしていませんでした。
でも、Webでオンデマンド視聴できるなら、これからでも参加可能ってこと? と気づいて、週末に参加登録してみることに。
結論。
…毎回Web開催でいいんじゃない(笑)?
Web学会のメリット
登録して演題を視聴しながらしみじみ思うのですが、シングルマザーな私にとって家を空けることなく学会に参加できるのは本当に助かる!!!
休日だろうが早朝や夜中だろうが好きな時間に好きな演題を選んで視聴できるし、
聴講したい演題の時間が重なっていても両方聴けるし、
次に聴きたい演題の部屋をめがけてダッシュする必要もなければ席がなくて立ち見する必要もない。
しかも、気になる演題はもう一度ゆっくり見返すことまでできちゃう。
これはもはや最高・最強のシステムですよね?
今後、現地開催と並行してオンデマンド参加も可能というのがデフォルトになれば、休みの取りにくい医師にも子育てや介護で家を離れられない医師にもすごくいいんじゃないのかなぁ。
やはりいちばん気になったのはこの話題
さて、個人的にはやっぱり栄養絡みの発表はあまりないのが残念ではありましたが、ずっと気になっていた統合失調症にビタミンB6製剤の治験について糸川昌成先生のご発表が聴けたのはとても嬉しかった!
先生のご著書はこちら。
統合失調症が秘密の扉をあけるまで 新しい治療法の発見は、一臨床家の研究から生まれた
- 作者:糸川 昌成
- 発売日: 2014/03/13
- メディア: 単行本
複数の製薬会社さんが中枢神経系の新薬開発を10年くらい前にストップしているというお話や、治験をすると「プラセボと同等」になってしまう理由、B6製剤(しかもピリドキシンじゃなくてピリドキサミン)が統合失調症に効くという仮説の背景や検証結果などなど、興味津々で聴き入ってしまいました。
まだまだ視聴期間は残っているので、引き続き気になる演題をどんどん聴講していこうと思います♪
食べてもいいもの、食べるのをやめるべきものがくっきり判明。
遅延型アレルギー検査の結果
先日、ずっと気になっていた遅延型アレルギー検査を受けてみたことを書きました。
その結果が返ってきたので、ここで公表しちゃいます。
自分でも思ってもいないような結果だったのです。
実際の食生活と重ね合わせてみると…
◍ 食べる頻度が高くてアレルギー反応が強かった食品:
卵黄・卵白、牛乳・カゼイン・ホエイ、アーモンド。
栄養に関する本を読んでいると、「よく食べるものが遅延型食物アレルギーの原因となっていることが多い」という記述をみかけます。
卵は1日複数個食べるのが日常。
牛乳はほぼ飲まないのですが、プレーンヨーグルトをよく食べていました。
ホエイに関しては、ヨーグルトよりも毎日飲むプロテイン由来かもしれません。
アーモンドは、チョコ味のプロテインを割るのにアーモンドミルクを愛用しているからでしょうね…。
なるほど、と思います。
◍ 食べる頻度は低いのにアレルギー反応が高かった食品:
チェダーチーズ、アヒル卵、ブルーベリー、グルテン
チェダーチーズは牛乳成分なので、チェダーチーズそのものを食べなくても高くなるのは不思議じゃないし、アヒル卵なんて食べたことはないけれどきっと卵と似たタンパクなのでしょう。
ブルーベリーは数年単位で口にしていませんが、わたしには合わない食べ物のようです。
グルテンに関しては、週に1-2食は口にする程度だからかもしれませんが、先に挙げた中等度の反応の食品の中でもいちばん弱かったのです。
それでも他の多くの食材よりはやっぱり反応が高いわけで、今以上には食べないほうがよさそうですね。
◍ ほぼ毎日食べているのにアレルギー反応が低かった食品:
鶏肉、豚肉、牛肉、大豆、白米、雑穀、トマト、マッシュルーム、コーヒー豆、黒胡椒
こうやって眺めてみると、食べる頻度が高いものが何でもアレルギーを引き起こすわけではないということもわかります。
体調を考慮しつつタンパク質をしっかり摂ろうと思ったら、肉類を多く食べればいいし、シーフードも特別避けなくてはならないものはないこともわかって安心できました。
それから、大豆やお米には何も問題がなかったのもホッとしています。
大豆だけでなく、さやいんげん・グリーンピース・キドニー豆などの豆類も大丈夫でした。豆由来のタンパク質も取り入れてみてもいいかもしれません。
というわけで、アーモンドミルクと牛乳製品はやめてみると決めました。
卵もどこかの時点で一定期間ゼロにしてみたいところ。
ブルーベリーはわざわざ食べない。
グルテンは今以上には増やさない。
そして、肉と魚の摂取を増やし、豆タンパクにも手を広げてみよう。
そんな気づきが得られた今回の検査結果でした。
食生活を改善してからしばらくたったら、また再検査を受けてみたいと思います。
とうとう受けてみた! 遅延型アレルギー検査
気になるものは、ほっておけない…
分子栄養学を学んでいたら、きっと一度は目にするであろう言葉。
それは、「遅延型アレルギー」。
もちろん、ひとり読書会の本にもアレルギーの話は登場しましたし、最近真剣に読み切ったばかりのこちらの本でもやはり「IgG抗体による遅延型食物アレルギー検査はとても有用」と書かれていました。
- 作者:サリー・カーク
- 発売日: 2019/03/11
- メディア: 単行本
ブロムベリ先生に出会った時にも小麦や牛乳の遅延型アレルギーのお話はお聞きしていたので、ずっと興味はあったんです。
ブロムベリ先生のこちらの本にもグルテンやカゼインのことは書かれていましたし。
身体によくないものなら摂るのをきっぱりやめたい。
「遅延型アレルギーは眉唾」という声も聞くけれど、 栄養と免疫と腸管のことを知れば知るほど、無視してはおけないものだと思えてきて。
とにかくいちばん知りたいのは、小麦と牛乳。
でもそれ以外にも何か摂らないほうがいいものがあるかもしれない。
そして、案外小麦も牛乳も大丈夫ということもあるかもしれない。…
調べてみもしないでこのまま放置しておくのは私の性格的に無理! と思い切って検査を受けてみました。いつものセルフ人体実験です(笑)。
Amazonで購入できる、こちらの遅延型アレルギー検査キットを使用。
同一の会社からたくさんの検査キットのバリエーションが提供されていますが、日本人の食べそうもない食品をたくさん調べても仕方ないと思って、日本人の食生活に合わせた食品が選択されているものをチョイスしました。
まずは申込用紙が届く
まずAmazonから届いたのは、申込用紙が入った小さな包み。
その申込用紙を返送すると、やっと検査キットが手元に届きました。
中には血液を浸み込ませるカードと、指先から採血用のランセットという道具、さらにアルコール綿や綿棒などが入っています。
ランセットのキャップを外して、指先にグッと押し当てるとぷすっと針が刺さります。
そこから血を絞り出して、カードに描かれた丸印ひとつひとつにほどよい量を浸み込ませていきます。
ちなみに私の場合、血液を丸12個分浸み込ませる作業にランセットを2本使い、それぞれ左手の中指と薬指を穿刺しました。
レビュー等では「早々に血が止まってしまう」という悩みを多く見掛けましたが、私が苦労したのは「ほどよい量の血液をちょうど枠いっぱいに吸わせること」でした。斜めになったり、一部欠けたりはみ出したり。
表から見ても裏から見ても、描かれた円の中心から直径6㎜以上の円形に浸みていればよいようなので、あまり神経質にならずに作業を勧めました。
オンラインでアカウントを登録して、これを十分乾燥させてから返送して、検査手続き終了です。
返ってきた結果については、またご報告しますね!