ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

息子の元気を奪ってしまった,私のことば。

先日,学校で息子に災難が降りかかりまくった日がありました。

それは午後から雨だというので新しい傘をウキウキで持って行って,予報どおり大雨の帰りに傘を差そうとしたら傘立てになかったとか(担任が家まで送ってくださったらしい…感謝!),

お友達同士の言い合いに巻き込まれて突き倒され,教卓の角で背中を強打して大痣ができたとか,

その他にも小さい災難がいろいろ。

仕事から帰った途端,息子からいっぱい話を聞かされ,担任からお電話をいただき,お友達の家族からも謝罪のお電話をくださり,息子のピアノの練習もあり,でも夕飯も作らねばならず,…。

私がどんどんイライラして,息子に「お母さん,今日はもう疲れちゃった…」と数回こぼしたのでした。

翌日。

神さまはちゃんと見てくださっているもので,息子にはちゃんと学校で嬉しいできごとが起こり,傘も無事戻ってきて,笑顔で学校から帰ってきました。

夕飯を済ませて息子と並んで読書していたら,突然こんなことを言いました。

「僕ね,ママが『疲れた』って言うと,元気がなくなっちゃうんだよ…」

…あっ,昨日のことか!!

昨日から私の「疲れた」発言を嫌だと思っていたけど,きっと私を気遣って昨日はこれを言わずにいてくれたんだね。

ごめんね。

ネガティブな言葉を使うと気分までネガティブになること,私が息子に教えてあげないといけないのに。

息子から,私の心を育ててもらったできごとでした。