早期教育が本当に伸ばしてくれるものはIQではなくて…?
以前記事で触れた中室牧子先生の「『学力』の経済学」の内容にはとても驚かされたのですが,
今日もそのなかのひとつをご紹介します。
まず,幼児教育プログラムを受けたこどもたちは受けていない子と比べてIQが高くなる…それはそうかもなと思うのですが,その差は小学校入学とともに小さくなって,8歳前後で差がなくなってしまうというのです!
せっかく早期に教育を始めても小3くらいで差がなくなってしまうのに,それでも「低年齢のうちにこどもの教育にお金をかけたほうが費用対効果が高い」のは何故なのか…?
その答えは,早期教育は学力やIQなどの認知能力よりも非認知能力と呼ばれるものを伸ばしているから,なのだそう。
非認知能力はとても幅広いものを差していて,たとえば「意欲」であったり「忍耐力」や「自制心」であったり,やり抜く力,すぐ立ち直る力,自分の状況を把握する力,工夫する力,…なども含まれるようです。社会で生きていくうえで必要なひとの気質とか性格とも言えるかもしれません。
早期教育をすることで伸びたIQ(同年齢集団の平均と比べて認知能力がどのくらい優れているかを知能検査で測ったもの)が長持ちしないというのは,私が母から受け継いだ先取り学習への苦手さと通じるものがありそう。
でも,早期教育が目先のIQだけじゃなくてひとが生きていくうえで必要な力を伸ばしてくれるのだとしたら,やっぱり息子にも受けさせてやりたい!と思い直したわけです。