ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

打ちのめされるほど魅力的な音楽の授業参観とは?

先日,今年度2回目の息子の参観日に出掛けてきました。

前回は担任の先生の授業を拝見してとても安心したところでしたが,

nao-chun.hatenablog.jp

今回は初めて音楽の授業を専科の先生がしてくださる様子を見ることができました。

去年までは,音楽の授業もいつもの教室で担任の先生が担当されていたのですが,今年度から専科の先生が音楽室で教えてくださるようになったのです。

だから音楽室での参観も初めてのことだし,音楽の先生にお会いするのも初めてで,ちょっとドキドキ…。

そんな私の前で繰り広げられた授業に,その後とてもビックリすることになりました!

先生は,お若い女性教諭。 なのですが,授業が始まった瞬間から先生の発してらっしゃる空気はとてもパリッとしています。

先生は何も指示や注意を出されないのですが,静かになった列から前に出て歌う用意をするルールが普段からあるようで,こどもたちが自主的に声を掛け合ってきちんと座ろうとしていました。

歌う前に頬をあげたり目や口を大きく開けたりするウォーミングアップも,実際に歌うときも,こどもたちは一生懸命。そしてとても生き生きしています。

そのあと席に戻って,楽譜に掛かれたリズムを手拍子で叩いてみるという内容に移りました。 まず,指名された子がそのリズムを叩いてみせるのをお手本にして,全員で手拍子をするのですが…

先生「カズオくん(仮名)から始まる~」 児童「イェー」 先生「手拍子リズム~」 児童「イェー」

・・・えっ?!

はたして,カズオくんからひとりずつさっきのリズムを手拍子して,次の人次の人と乗り遅れないように順番につないでいくという,まるで「山手線ゲーム」のような光景が。

次の子へ渡る直前の四分休符では,見守る全員が「イェー」と親指を立てた両手の拳を前に突き出します。 そして無事に最後の子までリズムがつながると,みんなで歓声をあげて喜び合うのです。

・・・これは楽しそう♪ 私もやりたい!

と密かに思っていたのを音楽の先生に見透かされたかのように(笑),次のリズムは参観している保護者もリズムをつなぐようにと指示が出たのでした。

そして,リコーダーを吹くときにも戦隊ロボの変身ポーズのような「シャキーン」「ガッチャン」みたいな効果音つきの3段階の動きでみんな揃ってリコーダーを構えるので,こどもたちの準備や切り替えがとってもスムーズ。

ほかにもすべては書ききれないくらいの小さな工夫が授業の随所に見られて,もともと音楽が大好きな子もそうでもない子もみんな飽きることなく充実した45分間の授業をいつも楽しみながら受けているのだということが存分に感じられる参観でした。

さすがは音楽のプロだ…! こんな素晴らしい先生が息子の学校にいてくださることを感謝せずにいられなかった参観のひとときでした。